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不妊体験・不妊治療レポート
不妊を考える「ウノトリはやってくる?」


不妊だと自覚、あるいは認識するボーダーは
不妊治療体験レポート-3
cさん
結婚2年目 33才で治療をはじめ、36才で妊娠

 結婚してすぐ、喘息が出て、ずっと病院通いが続いていました。夫は子どもを欲しがっていましたが、仕事もあり、からだの調子もあまりよくなかったので、妊娠は考えていませんでした。
 結婚2年目にそろそろ子どもが欲しいと思うようになり、様子をみていましたが、4ケ月ほどたっても妊娠しません。喘息で病院通いは続いていたので、同じ病院の産婦人科へ。病院通いには慣れていたせいもあって、悩んだすえにということではなく、軽い気持ちで受診した感じです。産婦人科は敷居が高いという人もいますが、私はとくにおっくうには感じませんでした。とりあえず診てもらえば、何が原因なのかわかるのではないかと思って。33才という年齢は高齢というわけではありませんが、それでもあまり流暢にはかまえていられないだろうなとは思いました。

 産婦人科ではいくつかの検査を受け、夫も検査しましたが、とくに異常なし。はじめはタイミング法でやってみましたが、半年たったころ人工受精にきり替えました。2回の人工受精でも妊娠せず。結局、1年半後に転院。

 次の病院でも検査、治療を続けました。排卵誘発剤の注射に通う日々。大学病院だったので患者の数が多く、並んで注射を受けるような状況でした。1年半のあいだに人工受精を4回受けました。幸い、主治医がとてもハンサムで、信頼のできる方だったので通えたという感じです。国立病院ということもあり、検査や治療には保険がきいたし、人工受精は体外受精にくらべれば負担はそれほどでもありません。もちろん長く通えば、治療費はそれなりにかかりますけれど。

 からだの調子が悪いときには病院へ行って医師に相談するということは、私にとってはあたりまえのことです。妊娠できない場合には、いつまでも自然に任せておくより、検査を受け、ちゃんと原因をつかんだほうがいいし、治療すれば授かるものだと思っていました。もちろん長い治療期間には、医師との相性もありますし、医師によって考え方や治療のし方、技術的な面での違いもあるように感じました。ですから私は主治医を指名し、できるだけその方に診ていただくように希望しました。最後は、腹腔鏡の手術を受け、これでだめならあきらめようと考えていた矢先に妊娠がわかりました。

 産婦人科に通いだしてから、合計3年の治療期間です。思いこんだら一途な性格なので、あまり迷いもなく続けられたのかもしれません。自分以上に夫が、子どもの顔を見たいと願っていたので、夫のために頑張ったという感じです。


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