妊娠判定ができるのは、妊娠5週以降
赤ちゃんを待ち望んでいると、生理が遅れたらすぐにでも病院に行って確かめたい!という気持ちになるもの。
でも、内診や超音波検査で妊娠が否かが分かるのは、早くても妊娠5週以降。つまり、月経予定日から1週間以上経ったころでないと産婦人科に行く意味がないのです。
この間、腹部の違和感や熱っぽさなどの症状が現れることが多いので、「放っておいて大丈夫なんだろうか」と心配になるかもしれませんが、よほど強い痛みがない限り、慌ててかけこむ必要はないでしょう。
なお、尿検査なら、もう少し早い時点で反応が出る場合もありますので、気になる人は、とりあえず市販の「妊娠検査薬」で調べるという手もあります。ただし、これは妊娠を確定するものではないこと、ホルモンの分泌がまだ少ない4週〜5週では、反応がマイナスになる可能性もあることをお忘れなく。この場合は、1〜2週おいてもう一度検査薬を使うか、産婦人科で調べてもらうとよいでしょう。
初診時の診察--内診
妊娠を確認するために行われる主な検査は、
尿検査と
内診です。すでに妊娠検査薬でチェック済みなら、尿検査はせず、問診ののちに内診を受けることになります。
「
内診」…というと、それだけでどぎまぎしてしまう人もいるかもしれませんが、基本的には痛みを伴うものではありませんし、時間もかかりません。恐れるほどのものでもないのです。
ただ、カーテンの向こうに下半身をさらけ出し、いつ触られるか、何をされるか分からない恐怖心というのは、あって当然です。最近は、カーテンなどの仕切りがなく、お医者さんの顔を見ながら診察を受けられるところも増えていますし、カーテンの向こうの様子がよく分からない場合も、内診の前にはお医者さんか看護婦さんが声をかけてくれますので、その点はご安心を。
内診台の上で不安にならないためには、あらかじめどんなことをするのか知っておくことも大切。まず、膣の中に医師が指を入れ、もう一方の手をおなかに当てて、子宮や卵巣の位置や大きさ、硬さなどを調べます。同時に、子宮頚管の柔らかさや分泌物の状態、子宮膣部の色あいなどもチェックします。所要時間はわずか1分程度の短いものですが、妊娠初期の最も重要な診察手段といえるでしょう。
初診時の診察--超音波検査(経膣法)
妊娠の可能性がある場合は、内診に引き続き、
超音波による検査を行うところが多いようです。妊娠中の超音波検査というと、おなかの上から器具を当てるものを想像するかもしれませんが、妊娠初期に用いられるのは、膣の内部にプローブ(触子)を入れる経膣法。こちらも、痛みを伴うものではありませんし、自分もモニターで赤ちゃんの姿が確かめられるのがなによりのメリットです。
とはいえ、妊娠5週ごろ画像に移るのは、赤ちゃんそのものではなく、赤ちゃんが入っている胎嚢という袋。この時点では、ただの豆粒にしか見えませんが、6〜7週になって、この豆粒に心臓の動きが加わるようになると、にわかに実感がわいてくるはずです。
・知っておきたい、内診台のこと
内診を行う「内診台」にもいろいろなタイプがあります。腰掛けるときには椅子のような状態になっており、診察の際には、電動で内診台が上がるというのが一般的。
また、足台には自分で足を乗せるものがほとんどですが、中には電動で足台が動く(つまり、自分の意志とは関係なく足が開く)、などというシロモノも登場してきています。
内診の仕方や内診台の種類まで、診察前にチェックすることは難しいと思いますが、もし「こんな内診台には2度と乗りたくない!」「内診で屈辱的な思いをした」と感じたら、そのことは産院選びの重要なポイントと考えたほうがいいでしょう。すぐに転院とまではいかなくても、他の選択肢を検討してみる価値は十分にあるはずです。
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