World members report Shanghai
中国での出産体験
病院の選択
総合病院の産婦人科、産院(保健院といいます)があります。ともに国立です。また、こういった病院の中に外国人や裕福な中国人向けに、外国の病院と提携した医院を設けており、VIPなどと呼ばれています。私はVIPを選択しましたが、日本語は通じませんでした。日本人の中には、医療サービスに加入してそこから通訳を派遣してもらう場合もあるそうです。
VIPは、一般と違い完全予約制です。中国では普通に見受けられる受付での順番待ちがありません。
検査
検査は、ほぼ日本と同じで最初は月に1回、妊娠後期は2週〜1週間に1回です。超音波は、私の場合4回行いました。その他、尿検査、血液検査や細菌検査もあります。性別については、女の子と分かると堕胎してしまう人がいるので、中国人は原則として教えてもらえません。
分娩
こちらは、自分で帝王切開を選択する人がかなりいます。痛いのが我慢できないのと一人っ子政策でひとりしか産めないのが理由のようです。また、こちらの妊婦はよく食べるので(15〜20kgの体重増加は当たり前のようです)、胎児が4000g以上になることも多く、大きくて産めないのも帝王切開が多い理由だと思います。
分娩費用
私は、産院のVIPで出産しました。自然分娩で3泊4日、25万円ほどです。LDRで母子同室でした。一般病室(VIPではない、3人部屋)の場合、3万円ほどのようです。上海の一般サラリーマンの月収が、3〜6万円ほどと思われるので、やはりVIPは高いです。中国人で医療保険に加入している場合、規定の出産費用が支給されます。
私の出産体験
予定日の4日前の夜8時に陣痛が始まり、11時に病院到着、翌日の午前2時26分に出産でした。病院到着時の検査では、おそらく11時間くらいかかるだろうとのことでしたが、結局超短時間でした。途中で胎児の心拍数がさがり、分娩は時間との闘いでした。実は、へその緒が首に巻き付いており、しかも結ばれていたのです。このような状態でしたが、分娩中は、医師も助産師もかなり励ましてくれ、無事に出産できました。私の出産した病院は、自然分娩を提唱しており、この点もよかったです。
入院中は、何かあると看護婦さんが病室まで即座に来てくれました。授乳、お風呂の入れ方等の指導もありました。個室なので、主人も泊り込んでくれました。4日目に母子で退院し、42日目に母子検査があります。
初めての出産、しかも中国ですが、全体としてスムーズに終えることができました。
今は慣れない育児に奮闘中です。
掲載:2006年 5月 龍ママ