立つ姿勢
“立つ”という基本中の基本の姿勢。とはいえ、やはりこれはあなどれません。おなかが大きくなるにつれ、妊婦はふだんと同じ立ち方ができにくくなって、それが腰痛の原因になったり、疲れやすくなったりすることもあります。
1.まず、足を5センチ幅くらいに開き、まっすぐ立ちます。
足は先が開く「ハの字」型ではなくて、足先からかかとまで一直線にまっすぐです。
体重を足の裏全体にかけるようにします。
2.胸を開いて、肩の力を抜き、「きおつけ」の姿勢です。
まっすぐ前を向きましょう。横から見ると足首、腰、肩、耳が一直線になっています。
背筋がまっすぐに伸びている姿勢です。
この姿勢の感覚をしっかり覚えて、いつも気がついたら、できるだけこの姿勢を保つようにします。
あぐら
“あぐら”の姿勢は、ももの内側の筋肉と骨盤周辺の筋肉を柔軟にして、股間接を柔らかくする姿勢です。これは、お産へむけての準備のポーズですから、テレビを見ながらなど、いつでも気がついたときに。
床にすわるときには、横座りではなく、あぐらの姿勢をとるようにしましょう。
1.右でも左でも、自分でやりやすいほうの足を上にして、あぐらの姿勢をとります。
2.背筋を伸ばして、肩の力を抜きましょう。
起き上がる姿勢
妊娠中は、おなかが大きくなるにつれて、仰向けの姿勢で寝ることが辛くなってくる人が多くなります。
また、仰向けの姿勢からそのまま急に起き上がるのは、腹筋に力がはいってしまいますから、気をつけたいもの。起き上がるときには、横を向いて手を使って起き上がるようにしましょう。
1.寝た姿勢から起き上がるときには、かならずいったん横向きになります。
2.両手を床について、まず上半身を起こし、全体を起こしていきます。
手を使わずに、一気に起き上がると、腹筋に無理な力が入ってしまうので、気をつけましょう。