私の出産体験記

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海外での出産と育児事情


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ロンドンでの出産

あゆみさん(2000)

状況、情勢が変化しておりますので、参考情報としてお読みください。

ロンドンのNHSの病院にて99年11月に出産しました
NHSについて



ロンドンのNHSの病院にて99年11月に出産しました

私は99年11月に北ロンドンのロイヤルフリー病院にて初めて出産を経験しました。
いろいろ問題があるとされるNHSの病院ですが、助産婦さんなどもとても親切でした。

妊娠中は助産婦さんのグループに定期的に会って診察してもらったり相談に乗ってもらい、出産時には病院に連絡とり入院となります。私は予定日よりも4週間も早く破水してしまったために即入院となりその後自然に陣痛が始まるまで入院。
入院してから2日後に希望通り下半身麻酔を使って出産しました。ちなみに下半身麻酔は産まれる直前に薬が切れるようなっていました。出産は分娩室に主人も入って、ラジオなんかもおいてあるとてもリラックスした感じでした。
入院してから初めて会う助産婦さんや看護婦さん、そしてお医者さまなので多少不安もありましたが、みなさんとても親切でした。6人の相部屋に1つのトイレがあるシンプルな病室でしたが、別に不都合は感じませんでした。ロイヤルフリー病院では赤ちゃんは産まれた直後からベットの横に寝かせられます。これは病院によって異なるそうです。

産後は2泊してから家に帰りましたが、その後も2週間毎日の様に助産婦さんが家庭訪問をしてくれて、相談などにのってくれると言う親切な仕組でした。これら全てが無料なのはとても素晴しい事だと思います。プライベートな病院の様な贅沢さはないかと思いますが、捨てたものではないと思います。


NHSについて

ナショナル ヘルス サービスの省略で要するに国民健康保険でカバーされる病院と言う意味です。だから出産費用なども無料です。

例えばこの病院や歯医者で治療してもらうと全て無料となります。ただしお薬に関しては病院から発行してもらうのではなく、自分でお医者様が記入してくれた規定の用紙を持って薬局に行くともらえる仕組となっていて、料金はどの薬でも一律の金額と定められています。そしてこの料金については、妊婦および出産後1年間の人や低収入の人、ご老人、失業者などは免除されます。

なお、NHSの病院内にもプライベートの病棟が用意されており、個人の保険でカバーするときなどはこちらの病棟を利用します。もちろん病室などもぐっと豪華ですが、個人で支払いをする場合は一泊辺りの病室代金はかなりお高くなります。
NHSの難点は、どこの病院も資金不足の為に手術などをしてもらうにも生死にかかわる患者から順番となりますので、生死にかかわらない場合は数ヵ月から数年も順番が回ってくるのを延々と待たなくてはならず、最近ではこの待っている期間中に癌などが体中に転移してしまい死亡してしまうケースや、手術の1時間前に急患が入ってキャンセルされてしまうなどのケースが多発しており、そうとう非難を浴びたため政府はかなり多額の資金を投資すると発表しました。
あとは資金不足のせいかなるべく安くですむ治療法をとるとも非難されています。

掲載:2000年


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安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説。 監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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