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お産のための中医学





中医学Q&A
babycom講座やメールでいただいた質問をピックアップし、
中医師の先生に答えていただくコーナーです。


第1回  【むくみに使う漢方薬】 【母乳】




【むくみに使う漢方薬】

五苓散〔ごれいさん〕や柴苓湯〔さいれいとう〕は、産後のどんなむくみにも使っていいのでしょうか?


どちらも、利尿作用のある薬ですが、体の状態に合わせて他の薬や食材を合わせる必要があります。

「五苓散」や「柴苓湯」は利尿剤であるため、むくみにはよく用います。ただし、むくみは、単に利尿すればよいというものではありません。気の不足からくるむくみなら、補気剤を加え、冷えから来るむくみなら、体を温める作用のある薬を加えるというように、その人の体に応じたアレンジがたいせつです。
漢方薬を加えられない場合には、そのときの体の状態に合わせた食養生を組み合わせるとよいでしょう。

(回答:邱紅梅先生)



【母乳】

母乳が出過ぎる場合には、どう対処すればいいでしょうか?


母乳が「漏れる」のか「あふれる」のかの見極めが必要です。

気血が十分にあって、母乳が「あふれて」いるのなら、栄養をとりすぎないように気をつけるくらいで大丈夫だと思いますが、「漏れる」場合には注意が必要です。

授乳していないときにおっぱいが張っていないのに漏れる、壊れた水道管のように母乳がぽたぽた漏れてくる、という場合には、気の固摂(こせつ)作用(体内の液体の漏れを防ぐ作用)が弱っている可能性があります。
この場合には、「黄耆(おうぎ)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」など、気を補う漢方薬を用いるのが一般的です。気をこれ以上消耗しないよう、できるだけ休養と睡眠をとることもたいせつです。

(回答:邱紅梅先生)

記 2006.4

お産のための中医学
Traditional Chinese Medicine&
Birth

by 高島系子(たかしま・けいこ)

中医学ライター。10年以上にわたり、国内 外で中医学に関する取材を続け、女性誌・専門誌等に執筆。99年に「妊娠・出産に関わる人々と中医学をつなげる活動(TCM+Bプロジェクト)」をスタート、マタニティケアを得意とする中医師、鍼灸師、薬剤師のネットワー ク作りを行っている。

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