特別寄稿

不妊と多様な選択
〜インタビュー調査から見えてくるもの〜

野辺陽子(のべようこ)東京大学人文社会系研究科 社会学専門分野 博士課程

 すすむ晩婚・晩産の流れのなかで、不妊治療を選択するカップルが増えてきた一方で、養子縁組を選ぶ/選べるカップルが少なくなってきたと野辺さんはいいます。この調査では、41名の不妊治当事者の方に取材し、不妊治療と養子縁組、そして里親と子どものいない人生について、その思いをお聞きしました。
 そこから、浮かび上がってくる課題とは?


Part.1  不妊と選択

1.不妊と選択--不妊治療/子どものいない人生/養子縁組/里親制度

2.選択肢間の関係性と経路
(1)補完関係
(2)競合関係

3.各選択肢の条件
(1)法律上の条件
(2)運用上の条件



Part.2  41人の語りから

4.インタビュー調査の概要

5.インタビュー調査の結果--なぜその選択肢を選んだのか?
               なぜ他の選択肢を選ばなかったのか?
(1)不妊治療の当事者の意見
(2)子どものいない人生の当事者の意見
(3)養親となった当事者の意見
(4)里親になった当事者の意見


Part.3  浮かび上がる課題

6.まとめ--不妊当事者へのインタビュー調査からわかったこと

(1)各選択肢に進むプロセス
(2)これから求められること--不足している社会資源





養子制度について考える

「養子制度」について考えるインデックス

1.養子縁組の件数

2.養子制度と運用

3.どんな人が養子縁組をするの?

4.当事者の気持ち

特別寄稿: 不妊と多様な選択
 〜インタビュー調査から見えてくるもの〜

野辺陽子(のべ・ようこ)さんプロフィール
東京大学大学院人文社会系研究科 社会学専門分野 博士課程在学中
韓国のソウル大学に留学中、親探しのためなどで母国訪問している数多くの海外養子に出会う。韓国で実親探し・ルーツ探しをする海外養子の姿を見て、養子縁組の問題に関心を持つ。帰国後は家族社会学を専攻し、日本の養子縁組の状況に関心を持ちはじめる。養子縁組を通して変容する家族・親子・社会の姿を捉えることをライフワークとしている。



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