マタニティのセルフケア

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マタニティのセルフケア-7 おっぱいの話4

おなかの中の赤ちゃんにもやさしい、自分でできるナチュラルケア法「マタニティのセルフケア」の8回目は、おっぱい(母乳哺育)について。

ちょっと気になるおっぱいの疑問1

おっぱいの話、総集編です。よくある質問と、母親が陥りやすい「おっぱい問題」に答えていただきました。

協力:志村季世恵(取材当時)癒しの森治療院・整体療術室


薬、たばこ、アルコールの母乳への影響を心配される方は多いもの。

薬の場合は、いくつか心配なものはありますが、そうした薬は限られています。 たとえば抗鬱剤、結核の薬、抗癌剤、ステロイドの強い薬など、特殊な薬は母乳を通して子どもに影響が出る場合があります(塗り薬もあまり量が多い場合には、飲み薬と同じ注意が必要です)。

風邪をひいたときのせき止めや抗生剤などは、それほど心配はありません。新生児も風邪をひけば薬を飲むわけですから、医師に処方してもらった薬であれば問題はありません。授乳中は薬を飲んではいけないと思いこんで、風邪をひいて我慢するより、授乳中であることを医師や薬剤師に伝えて相談し、処方してもらいましょう。

たばこやアルコールはおっぱいに顕著にあらわれます。薬より、たばこやアルコールのほうが習慣性になりやすく、その影響は心配です。



母乳を長くあげていると、赤ちゃんの上の歯が虫歯になりやすいと言われることがあります。たしかに前歯に虫歯ができる子がときどきいます。子どもによって虫歯になりやすい子となりにくい子がいますから、子どもの歯の質とも関係があるのかもしれませんし、離乳食との関係もあると思います。

あまり気になるようだったら、おっぱいを飲んだあと、歯をガーゼなどでふいてあげるといいかもしれません。でも、夜、寝ながら授乳したあとに、歯をいちいちふくというのは大変です。夜は寝ながらおっぱいをあげられるというイージーさが、母乳哺育のよさでもあるのですから。

わが家の4人の子どもたちも、そのうち2人が授乳中に虫歯ができました。ひとりは乳歯での治療を受け、18才になるまで虫歯はできていません。もうひとりは歯の質が悪く、今でも歯科医の世話になっています。

母乳哺育をしていても、虫歯ができる子もいれば、できない子もいます。母親も積極的に虫歯予防に取り組む人もいれば、「生え替わるからいいわ」と気にしない人もいます。赤ちゃんのときから積極的に虫歯対策に取り組んだほうがいいとすすめる歯科医もいます。要はいろいろな考え方があるということです。

育児は何もかも完璧にやることはとても難しいもの。自分にあったやり方を選んで決めていくしかありません。




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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長


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