私の出産体験記

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私の出産体験記

夫立ち会いの水中出産

〜自然の力っておもしろいと思える、楽しいお産でした〜

福田あゆみさん(1997)


7月21日、41週と4日めに女の子を出産しました。夫立ち会いの水中出産、薬を極力使わない、暖かい雰囲気の中で赤ちゃんを産み分娩直後に授乳したいという、バースプランで希望したことが全てかなった幸運なお産でした。

しかし、お産になるまでが長かった!予定日から遅れること11日。自然分娩を希望していたのでとにかく自己管理、と毎日一万歩を目標にウォーキング。マタニティスイミングにも通い、体重管理はばっちり。トラブルなしで来たのに。
ギリギリまで待ちたいと希望したので、42週まで様子を見て陣痛が来なければ、誘導しましょうと言われ、毎日不安と焦燥で過ごしました。
陣痛は自然にくるものと思っていたのに来ない。赤ちゃんはどんどん育っていく。誘発剤で早く出してしまいたい気分にもなり、揺れ動いていました。でもマタニティクラスのきくちさかえ先生に相談しましたら、薬の使い方などをよく教えていただき、自然にこだわりすぎていた自分に気付いて肩の力が抜けました。42週に入ったら、ほんのちょっと肩を押してもらうように誘導してもらおう。自然発来の陣痛でなくても、これが私のお産なんだと思えるようになりました。

それから3日後の7月20日。この日は素晴らしく美しい満月。もしかしたら、の期待も空しく終わろうとした夜中、月を見上げ、パンパンに張ったお腹をなでながら「もうでておいで」と赤ちゃんに呼びかけ床につきました。
すると、それからまもなく痛みが来たのです。規則的になったのは明け方ですでに5分間隔。今日は大潮で満潮が17時30分頃だから、その頃生まれるのかな。などとわくわくしながら掃除、洗濯、シャワーを浴び、軽い朝食をとって主人を起こし、午前9時半に入院。それからは順調に進みました。

横になっていられず、ほとんどベットの上に座って持っていったクッションを抱えて過ごしました。
ほぼ全開大になってお風呂へ。四つん這いの姿勢以外はとれない、どうしてもいやだったので、姿勢は自然に決まりました。初産だから比較できませんが分娩台に仰向けの姿勢だったらとても苦しかったでしょう。
お風呂に入って約一時間後。助産婦さんや夫に応援される中、大きな産声!
17時26分。予感は的中。大きな目をぱっちりあけて涙をぽろぽろこぼして泣いている娘をすぐに胸に抱くことが出来ました。夫も私も小さい方なのに赤ちゃんは3620グラムもありびっくり。出てくるのに苦しかったのかな?生まれたての赤ちゃんって本当にかわいい。

無我夢中でリラックスできませんでしたが、大きな赤ちゃんをよくこれだけの時間で産めたと助産婦さんは誉めてくれました。最後にいきんでしまったため会陰が少し切れてしまったのが残念です。
夫は何をしていたかというと、陣痛時から分娩時までずっと私の腰押し。一人用の浴槽だったので浴槽の外から、浴室の熱気と助産婦さんたちに囲まれて汗だくで 腰を押し続けてくれました。
入院は母子同室です。助産婦さんたちのケアのおかげもあって、母乳はたっぷり出て、完全母乳で育っています。

出産をした済生会宇都宮病院(総合病院)は、水中出産でなくても産む姿勢を自由にとらせてくれるので、ここに決め、とても良かったと思います。もちろん総合病院のデメリットも有りますが、最新の設備、熱心なスタッフが揃い、安全が確保された中で自然なお産ができました。このような施設がもっと増えると良いと思います。
出産前は形の悪い乳首で心配したのに、娘(瑞季)は生まれたばかりから大きな口でぱくっと吸い付いて上手に飲んでいます。これも大きく生まれたからかな。だとしたらやっぱり赤ちゃんは生まれる時期を待っていて、潮に導かれてきたのかな。
自然の力っておもしろいと思える、楽しいお産でした。

1997年


妊娠・出産、母乳ワード101妊娠・出産・産後ワード101
安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説。 監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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