げっぷ

赤ちゃんは、おっぱいといっしょに空気も飲み込んでしまいます。おっぱいを飲んだあと、そのまま横に寝かせてしまうと、飲んだ母乳を戻してしまうことが多い。
そこで、おっぱいのあと、親の肩の上に赤ちゃんのあごをのせるようにして、赤ちゃんを縦抱きにします。そして、赤ちゃんの背中を下から上にゆっくり優しくなでます。そのうち、「ゲ〜ップ」と空気が出てきます。

げっぷはお父さんにもできる
おっぱいが終わったら、お父さんにバトンタッチしてげっぷさせてもらいましょう。なかなか楽しいものです。
でも、ときには赤ちゃんがうまく飲んで、げっぷが出ないときもあります。まあ、5分くらいして出ないときには、そっと寝かしてあげましょう。
ほんの少し、口から母乳がだらだらと出るかもしれませんが、心配はいりません。

首のすわり

赤ちゃんは生まれたばかりの頃は、首がすわらずにグラグラした状態です。これは、産道を通ってきやすくするために、首を自在に動かすためかもしれません。とにかく、大人や子どものように、自分で首を起こしたりすることができません。
この頃、赤ちゃんを抱くときには、頭の下にそっと手や腕を添え、首を支えてあげるようにしましょう。首は3ケ月くらいになれば、しっかりしてきます。これを「首がすわる」と言います。

黄疸

新生児の約半数に黄疸が出ると言われています。これは、赤ちゃんが余分な赤血球を持って生まれてくるために、誕生後、それを分解するときにビリルビンという黄色物質が出ることによっておこります。これは、肝臓で処理されるのですが、ビリルビンが多すぎると血液の中に溜まり、皮膚が黄色くなってきます。
生理的黄疸は生後2日目くらいから出て、1週間ほどで消えます。5〜6日目が一番強く出ます。
黄疸の赤ちゃんは、日光に当てるとよくなります。窓べに赤ちゃんをおいて、日光に当ててあげましょう。
黄疸がひどくなると、光線治療が行われます。保育器のようなケースに入れて、人工的に光線を当てます。このとき赤ちゃんは、光線から目を守るように目にカバーを当てます。

母乳を上げている赤ちゃんは、黄疸が直りにくい傾向にあると言われていますが、体重が増え、吸い付きもよく、黄疸がさらに強くなっていないようなら、様子を見てもよさそうです。おっぱいからミルクに切り替えると、黄疸は早くなくなるようです。

赤ちゃんの視る力、聴く力(1〜3ヵ月)

生まれたばかりの赤ちゃんは、目がよく見えないと一般的には思われている。実際、新生児の視力は0.02前後、2ケ月児でも0.05前後と言われている。でも、生まれたばかりの赤ちゃんは物が見えないというわけではもちろんなくて、フォーカスがぼやけているだけ、といったほうがいい。
生まれて1〜2ケ月の赤ちゃんでも、物を見て、識別する能力を備えもっている。10年以上前の、アメリカでの実験によれば、赤ちゃんは生まれつき、パターンのあるものとないものを区別する能力があり、さらに、パターンや動きなど、刺激のあるものを好んで選びとる力もあるという。
これは、視力だけではなく、聴覚にも言えること。赤ちゃんは聴く能力もちゃんともって生まれてくる。生まれたばかりの赤ちゃんでも、音のしたほうに向いて反応を示す。
でも生後1〜3ケ月の赤ちゃんは、大脳が未発達なため、視たり、聴いたりしたときに示す反応も、大人と同じように視るものや聴いているものを認識しているわけではない。ただ、音や光に反射している状態ということらしい。
(参考文献/『まなざしの誕生--赤ちゃん革命学』下條信輔著 新曜社 1988年)

赤ちゃんの視る力、聴く力(4〜6ヵ月)

4ケ月を過ぎる頃になると、赤ちゃんの視覚や聴覚は大人に急激に近づいてくる。両目で漠然とものを視ていたのが、右目と左目の見え方の違いがあらわれて、ものが立体的に見えるようになる。そして空間が認識されて、自分とものや人を区別できるようになる。こうした能力から、赤ちゃんは少しずつものや人のイメージをつちかっていくらしい。

「いないいないばあ」をすれば喜ぶし、母親がいなくなると泣いたり、人見知りをするようにもなる。
視覚、聴覚だけでなく、この頃になると、握ったガラガラやしゃぶった自分の指の、感触、冷たさ暖かさ、重さ、味なども、感じるている。ひとつのものや事柄から、赤ちゃんは多くのことを気づくようになる。脳の中でいろいろな感覚がつながっていって、視覚や聴覚の刺激に対して、手をのばしたり、からだを動かしたりて反応できる。心ができていくのだ。
(参考文献/『まなざしの誕生--赤ちゃん革命学』下條信 輔著 新曜社 1988年)


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