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Lohas ロハスな台所

地球とわたしのロハスライフ-4

子どもこそ、自然の象徴!

地球と自然をテーマに音楽活動をしている中村幸代さん。
彼女が生む音楽は、今流行りの環境音楽のように、単に心が落ち着いたり心地よさを感じたり、といったものとは少し違います。壮大なスケール感、ドラマ、起伏のある音の流れ——それらが強く何かを訴えかけ、心を波立たせて胸を打つ。そんな力があるのです。
中村さんは「伝えたいという気持ちの強さがあれば、必ず伝わる」と語ります。

取材協力:財団法人ヤマハ音楽振興会 2006年2月

中村 幸代さんプロフィール:作曲家/音楽プロデューサー
1967年生まれ。17歳から作曲をはじめ、1989年「YUKIYO」でアルバムデビュー。以後、数々のドラマやスペシャル番組の音楽プロデュースを手掛ける。 代表作は「長野オリンピック表彰テーマ」「金曜日の恋人たちへ」「はみだし刑事」など。

中村幸代さんHP:http://www.yukiyonakamura.com
関連コンテンツ:babycom Working Mother「ワーキングペアレン・インタビュー9th 中村 幸代さん」





"マニュアル子育て"を捨ててさっぱりした私。

育児書よりも、子どもの顔をしっかり見よう。

どうしたいの?と語りかけよう。

そんなあたりまえのことに気がついてから
子どもの様子にも変化が現れました。



親世代と子世代が当然のように同じ屋根の下に住んでいたひと昔前。新米ママたちは、おばあちゃん、おじいちゃんたちから知恵をもらいつつ、初めての子育てをしていたのでしょうね。しかし、実家は遠く、仕事も忙しくて里帰りができなかった私の頼る先は・・・・なんと育児書でした。
いわゆる"マニュアル子育て"にはまり込んでいた時期があったのです。

離乳食をつくるのも「○○は7センチに切って…」なんて育児書に書いてあると、まったくその通りに調理。それはもう、寸分の狂いもなくやることに固執していました(笑)。
それに対して何の疑問も持たず、逆にそうすることで安心していたような気がします。

いまでは笑い話ですけど、きっとそういうお母さんは多いのではないかなと思います。私は息子が赤ちゃんの頃、ふたりきりで家にいると不思議と孤独感を感じることがありました。ふたりでいることがさみしいんです。思うに、初めての赤ちゃんの世話に不安を感じていたこと、会話や感情のキャッチボールができない赤ちゃんと四六時中つきあっていたからだったのでしょうね。だから不安を消し去るために、マニュアルに走ってしまったのだと今ではよくわかります。

その後、マニュアル子育てはやはりというか、必然といいますか、すぐに挫折しました(笑)。育児書に書いてある通りにゆかないことばかり続きましたから!
レシピ通りに作った離乳食は大量にあまったり、食べてもらえなかったり…。そのうちぐったり疲れてしまいました。それもそのはず、赤ちゃんこそ自然そのものですものね。自分の思い通りになるはずもなく、予測が難しいのがあたりまえ。だからこそ、よく観察して、よく感じることが必要なのだと気がつかされました。私は息子よりも育児書を長く眺めていたんです。

スキンシップは最高の精神安定剤
それからは、息子から送られてくるサインをちゃんと受け取るように気をつけるようになりました。今、この子は何を思って何を伝えたいのかな?と。
たとえば、家事をしているときに、足もとにやってきてグズッたり…そんなシーンはどの家庭でも多いですよね。そんなときは、つい「あとでね」と言ってしまいがち。

子供はよけいにグズるし、親もイライラして…本当に悪循環だと思います。ですので、そんなときは少し心に余裕をもって家事の手を休め、子どもの目を覗き込み「何がしたいの?」と聞くことにしました。
少し子どもの訴えを聞いて、それでもダメなときはギュッと抱きしめます。20秒くらいしてスッと離すと、愛の充電完了(笑)。興奮しかけていた子どももすっかり落ち着いてくれるんです。これを実践するようになってから、子どもが興奮してヒステリーを起こすことが格段に減りました。スキンシップにこんなに鎮静効果があったとは!と新たな発見でした。

子どもは私にとって、いろんなことを教えてくれる存在。
マニュアルや計算に頼らずに、大切な人の心を感じ取ることもそのひとつでした。
同じ時間を過ごすことで、自分のなかの忘れられていた自然を感じとる感覚をどんどん呼び覚ましてくれるようです。


Lohas ロハスな台所

Lohas ロハスな台所 INDEX

1.キッチンの中のエネルギー

2.ロハス的思考で変わる台所仕事

3.ガスと電気の違いはどこにある?

4.一日に電磁波どれくらい?電磁波チェック!

5.ロハスな生活・新しい発想の提案

地球とわたしのロハスライフ by 中村幸代


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