World members report U.S.A.-CA.
カリフォルニアSan Joseのお産事情
アメリカと日本との違い
2年ほど前にアメリカのカリフォルニア州San Joseへ転職してきて、昨年結婚、妊娠しました。現在妊娠21週目です。日本国外で仕事(ソフトウェアエンジニア)をしながらの初めてのマタニティーライフということで、とても不安で体力的や精神的に辛い事もありますが、今のところ大きな問題もなく過ごしています。
今住んでいるSan Joseという町はシリコンバレーとよばれる一帯の中の中心にある町で、どこを見てもエンジニアしか住んでいないような場所です。アメリカとはいえ、エンジニア不足のアメリカでは外国人エンジニアを沢山雇う企業が多く、近所にはたくさんの中国人、インド人、その他色々な国の人が住んでいます。日本人も多く、日本の食材なども手に入りやすく、日本人にはまあまあ暮らしやすい場所です。
気候は日本よりも暖かいですが、朝晩は多少冷え込みます。空気が非常に乾燥しているので、喉などを傷めやすいです。
アメリカでは日本と違い、担当医の予約を取って、最初から最後まで同じ医師に診察してもらうのが一般的です。なので、産婦人科医を選ぶにあたってずっと生まれるまでその先生にお世話になるわけですから慎重に選ぼうと思い、色々人に聞いてみた結果、車で20分位の病院に日本人のお医者さんがいるとの事でその先生にしました。仕事上や日常生活などでの英語は特には問題はないのですが、医療関係の英語をあまりしらないのと、妊娠中、コミュニケーションでストレスを感じるのも嫌だったのと、その病院が私の加入している保険のプロバイダーなので、初診の時の$10だけで後は全て保険で診察料をカバーしてもらえる事などからその先生にみていただく事にしました。
最初の診察の際、受け付けの人やナースの人と話してみて感じも悪くなく、先生にお会いしてみて、若くてはきはきした感じの先生でこの先生でよかったなと思いました。
今のところ診察は4週間に一度のペースです。初診の際は内診とエコーでしたが、次の検診からは触診と心音を聞くだけになりました。友人に聞いてみたところ、アメリカだと病院や先生によるのでしょうが、あまりエコーは行わないようだとの事でした。
それから、母親教室の様なものがあり、主人と共に参加してきました。皆さん参加はご主人と一緒でした。その際、最初に皆で自己紹介をしたのですが、場所柄か参加者の内9割以上がエンジニアで驚いてしまいました。
自分の経験を他の方にもシェアしていただきたいと思いますので、また書かせていただきたいと思います。
経過と体重指導
32週目を過ぎたので検診は2週間おきになりました。お腹の赤ちゃんも順調に育っているようで、あと2ヶ月弱で対面できると思うと今からとても楽しみです。
32週目で12キロ体重が増えてしまい、日本の妊娠出産に関する本を読んでいると体重管理を非常に厳しくお医者様に指導されるとかいてあり、心配になって先日先生に聞いてみた所、妊娠中毒症の兆候もでていないし、問題は無いと言われました。
まわりの色々な国から来た友人達にも聞いてみた所、そんな事でストレスをためたり、体重増加を気にするあまり、生まれてくる子供に栄養がいかない方がずっと悪いともいわれました。厳しく体重指導をするのはアメリカでは10年前の指導だそうで、そんな指導が残っているのは世界中でも日本ぐらいのものだとも聞きました。国によって指導がずいぶん違うものですね。
交通事故
1ヶ月程前に小さな交通事故にあってしまいました。後ろからちょっとぶつけられただけなのですが、心配だったため病院で検査を受けました。検査の結果なにも問題はありませんでしたが、シートベルトをしていなかったらお腹の赤ちゃんへショックがもっと伝わってしまうので、やはりシートベルトをしていてよかったと先生に言われました。(当然お腹の一番下の辺りにシートベルトはしないといけませんが)先生によると胎児は羊水の中にいるので、外から多少のショックを受けても大丈夫だそうで、シートベルトをしていたので、ぶつかられた際の振動もシートベルトをしていなくてそのまま体が前に放り出された時の衝撃と比べると全然少ないそうです。
この前、日本の友人がこちらに遊びに来た際に私が車に乗る時にシートベルトをしているのをみて不思議そうな顔をしていました。友人曰く日本では妊婦はシートベルトをしなくてよい事になっているそうですが、日本とアメリカでは認識が全く違いますね。
マタニティークラス
先週から始まったChild Birth Preparation Class=
ラマーズ法のクラス(5回シリーズ)へ主人と通いはじめました。このクラスは産婦人科の先生に薦められたクラスで、いわゆる出産準備のクラスです。
クラスは一回3時間夕方6時半から始まります。カップルで参加する事が条件になっている為に遅く始るようになっているようです。全部で11カップルが参加しています。内容は出産の流れ、陣痛・出産時の呼吸法やパートナーによるマッサージ法(アメリカでは立ち会い出産が一般的な為、旦那様が陣痛時にマッサージなどを妊婦にする必要がある為)、病院へ行く時の注意、用意するもの、その他、出産に関するあらゆる事をカバーします。
その外にも育児クラス、母乳育児クラス、乳幼児用救急看護などのクラスを受講する予定になっています。クラス以外で前もって出産する病院の施設見学というのもあります。いつもは別の診療所にて診察を受けているので、実際出産する予定の病院を見ておいて、出産当日に備えるというのが目的だそうです。
掲載:2000年