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子どものための快適空気環境 7.暖房の種類とそれぞれの○と×



暖房の種類
今、どんな暖房器具を使っていますか?

エアコンや石油ストーブ、床暖房…ひとくちに暖房といっても今はいろいろ選択肢があります。そして、それぞれに長所、短所を合わせ持っているとセキスイハイムの林さんはいいます。

今回は、暖房器具それぞれの特徴と、上手な使い方をお話頂きました。

暖房の種類とそれぞれの○と×

 各暖房器具の特徴とメリット、デメリット

 赤ちゃんやお年寄りのいる家庭に多いオイルヒーターの長所と短所



エコ的プラスワンレシピ-6

寒い季節のアロマバス


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暖房の種類とそれぞれの○と×


暖房器具の特長とメリット、デメリット

暖房器具といっても、各家庭でいろいろあると思いますが、それぞれどんな違いがあるかを教えてください。

「暖房の種類の前に、少し『方式』についてお話したいと思います。
暖房の方式には大きく分けて二つあります。ひとつは空気を暖めることで暖房する『対流式』。エアコンやファンヒーターはこれにあたります。もうひとつは暖かい面をつくって赤外線で暖める『輻射式』で、オイルヒーター、パネルヒーター、ハロゲンヒーター、床暖房があります。
空気が早く暖まるのは対流式です。しかし、床・壁・天井などの建物自体が暖まるまでに時間がかかるため『体感温度』として暖かい、と感じるまでには少々時間がることがあります。
対してハロゲンヒーターなどの輻射式は、ヒーターにあたっている身体の一部分がすぐに暖まるので、すぐに体感に伝わってきますが、逆に部屋の空気が暖まるまでに時間がかかります。ただし、一度室内が暖まってしまえば空気温度が低めでも輻射温度が高く、気流もなし、という快適な暖房ではあります。一方で、省エネの観点からみると効率が悪い部分も。電気ヒーターを使うタイプが多いのですが、電気代が予想以上に高くなってしまうということがあるからです」

なるほど。暖まるのが空気温度が先か、輻射温度が先かで特徴が違うということですね。
暖房器具それぞれの特徴もあるのですか?

「それぞれ、長所短所があると思います。主な暖房器具を例にあげてお話してみましょう。
まずは最近暖房にも使うご家庭が増えてきたエアコン。これは電気式暖房器具のなかで、一番効率のよいものだと言えます。電気ストーブなどのヒーター式暖房の場合、100W(ワット)の電気で100W分の熱しか出せませんが、最近のエアコンは100Wの電気で500W以上の熱を出すことができるものも登場しています。エアコンの省エネの性能はここ数年でずいぶんと進化していて、6年前と比べても約30%以上の省エネ化が進んでいるのです。
省エネに関する情報は財団法人・省エネルギーセンターのサイト「家庭の省エネ大事典」が詳しいので興味のある方は参考にしてみてください」

年間の電気代を考えると、古くて効率の悪いエアコンを使っている場合は一考の余地がありそうですね。

「そうですね。購入の際のチェックポイントとしては、COP値に注目することです。COP値とは消費電力あたりの冷房・暖房能力を示す数値で、この数値が大きい程、エネルギーの効率が良いものというわけです。店頭では『エネルギー消費効率』として表示されています。
あと、エアコンの注意点としては、皆さんがよく御存じのように乾燥しやすいということ。空気を暖めるため、湿度は低くなりますから加湿器を組み合わせることをおすすめします」


 取材協力&情報提供

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  林 哲也さん
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今や“エアコンの暖房は効きが悪くて電気代が高い”というイメージはあてはまらなくなってきているようですね。コストが安い、という点では石油やガスのファンヒーターを使っている人も多いと思いますが。

「それもエアコンと同じく、対流式の暖房ですね。エアコンと違って冷え込みやすい足元付近から温風が出るので体感的に早く暖まります。
使っている人の多くは早く暖まって比較的コストが低い、という点で採用している暖房だと思いますが、先ほどの話からすると、今やコストはエアコンと変わらなくなってきました。最近は石油も値上がりしていますからね。これらのストーブの短所は何といっても室内の空気を汚染しやすいということ。
二酸化炭素、NOx、ホルムアルデヒドなどの燃焼ガスが出るので、頭がぼーっとしたり頭痛がしたりといった身体への悪影響も心配されます。また、水蒸気も出るので冬場の結露の大きな原因にも。

これらを防ぐためにも、取扱説明書に書いてあるとおり一時間に1、2回の窓開け換気は必ず行いましょう。24時間換気システムを設置している住宅でも、システムではまかないきれないほどの燃焼ガスが発生しますから、必ず窓をあけて換気をするようにしてください」


せっかく暖まったところで換気をするのはどうもおっくうでついやらずじまいになってしまうのですが…

「窓を全開にしなくても、風向きにあわせて2箇所の窓を少しあけるだけで風が通り、スムーズに空気が入れ代わります。室内の温度も3、4度下がるくらいですから、つらいほどの寒さにはならないと思いますよ」


赤ちゃんやお年寄りのいる家庭に多い、オイルヒーターの短所と長所

赤ちゃんやお年寄りのいる家庭では、安全のためにオイルヒーターを使うことが多いと思いますが、これらはどんな長所と短所があるのでしょうか?

「空気が汚染されず乾燥もしないという点から、オイルヒーターやパネルヒーターは健康的で安全な暖房器具だと言えます。器具自体もさほど熱くならないので、小さな子どもが過って触ってしまってもやけどの心配もありません。また、輻射式なので空気温度が高くなくても、体感温度として暖かさを感じることができるという長所も。難点としては効率が悪くて電気代が高いということと、部屋全体を暖めるまでにずいぶんと時間がかかるということでしょうね」

床暖房も時間がかかりますよね。

「そうですね。ただ、立ち上がりには時間がかかりますが暖かさが長もちする、という長所はあります。床からの輻射熱で天井や壁の表面温度があがりますから、空気の温度が低くても暖かく感じられたり、頭寒足熱型暖房の快適さも得られます。ただ電気式にしてもガス式にしても日々のコストは比較的高く、設置費用もかかるという難点はありますね」

先日、ハロゲンヒーターの低温やけどのニュースを耳にしましたが。

「冬場はよく耳にする事故ですよね。体感的には暖かいと感じる程度の温度でも、近距離で長時間あたるとやけどをしてしまうことがあります。また、ホットカーペットの上に布団を敷いた上に寝かせていたことで、熱中症や脱水症を起こすケースもあります。低温やけどはお年寄りや幼児に多いので、本当に注意が必要だと思いますね」

どの器具も長所、短所はあるのですね。
赤ちゃんにとっては、やけどや室内空気汚染の心配を考えるとオイルヒーターや床暖房を使いたいところですが、時間もお金もかかりそうだし…。
悩むところですね。

「それぞれの特徴を考えてうまく組み合わせるのがよいと思います。 例えば、効率のよいエアコンでまずは空気を暖める。そして、立ち上がりがゆっくりな床暖房やヒーターなどの輻射式暖房を補助的に使って、より快適な状態をつくります。加湿器も利用できればベストですね。輻射式を併用することで、空気の乾燥を抑え、体感温度も高くなるので室内の空気の温度が低めでも暖かさが得られるようになります」

対流式と輻射式を組み合わせることで、それぞれの短所を補いあえるのですね。
上手な“組み合わせ暖房法”で暖かい冬を過ごしたいと思います。




寒い季節のアロマバス

寒い季節になると、手足の指先がかゆくなったり、痛みを感じたり…しもやけになる人も多くなってくるころです。
そんなときに効果的なのが、アロマバス。

ローマンカモミールやラベンダー、レモンなどをバスタブに3〜5滴(12才以下の子どもの場合は2滴)入れてよく混ぜ、暖まればかゆみも治ります。足浴、手浴でもOK。ぜひお試しを。


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