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バックナンバー2〜2003年3月

2002年12月〜2003年3月の投稿バックナンバー


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B群溶連菌感染症について TOK  -- 2002/12/10 ..
産婦人科でB群溶連菌感染症と言う
病気だと言われ抗生物質を飲むように言われました

「B群溶連菌は女性の膣の常在菌の1つで、妊娠中赤ちゃんに子宮
内感染をおこしたり、お産のとき産道感染をおこすことが知られるよう
になりました。
 新生児・未熟児のみならず、3-4か月までの赤ちゃんに、敗血症、
肺炎、髄膜炎などの重い病気をひきおこし、大事に至ることもまれで
はありません。とくに早期破水の場合におこることがしばしばです。治
療にはペニシリン系薬剤が用いられます。」

と本にはありますが、

なぜB群溶連菌感染症になったんでしょうか?
体力低下から感染したのでしょうか?

>重い病気をひきおこし、大事に至ることもまれではありません。
とありますが、ペニシリン系薬剤を現在飲んでいますが
これによってかなりの確立で大事に至ることを免れるのでしょうか?

妊娠中は薬を飲まないほうがいいと思いますが
ペニシリン系薬剤によって胎盤の子は大丈夫なんでしょうか?


私は 感染していました   マリア
是非今のうちに治療を徹底して   デビ拓




 

   >>> 私は 感染していました マリア   -- 2002/12/10..
 
私の病院は お産まで 何もせず お産開始とともに 点滴で抗生剤を投与しました。
私の先生は また移るからと あえて お産前には 治療しませんでした。
 





   >>> 是非今のうちに治療を徹底して デビ拓   -- 2002/12/10..
 
 TOKさん、こんにちは。赤ちゃん楽しみですね。B群連鎖球菌(以下『GBS』とさせて下さい)の検査をされたということは、妊娠ももう後期でしょうか?
 GBSは腸や膣内にいる割とポピュラーな菌で、母体自体にはまず悪さをしないのでそのまま放置で良いのですが、経膣分娩の時に赤ちゃんが産道で感染すると、重篤な感染症を引き起こすことが知られています。必ず感染するとも限らないのですが、ペニシリンの内服で比較的簡単に陰性に出来るので、あかちゃんを感染による命の危険にさらすことを考えれば、分娩前に危険回避しておく方がずっと良いと思われます。
㈰感染経路について
 どの様に感染するのかは細菌レベルの話なのでよく分らないのですが、私自身詳しい資料を持ち合わせていないのでお答えできません。すみません。ただ、妊娠を機に検査することが多いので、GBSを持っている人でも検査をする機会がなければ知らずに終わっていることはかなり多いのではないでしょうか。それくらい、母体には無症状のものです。
㈪ペニシリン内服での危険回避の確率
 かなりの確率で菌を陰性にできると思いますが、たまに内服しても陰性にならない方がおられます。いずれにしろ、内服終了後に再度膣培養の検査を受けて、陰性になったことを確認、もし陽性のままであったらペニシリンの追加投与、もしくは分娩時にペニシリンの点滴投与を受けることがのぞましいと思います。
 また、私の勤めている病院では(私は新生児室の看護婦です)、GBS陽性のまま生まれた赤ちゃんは生後すぐに喉の培養を行い、その結果(3〜4日かかります)が出るまで、予防的にペニシリンの内服をしています。
㈫妊娠中のペニシリン内服について
 GBSが問題になるのは分娩の近い妊娠後期なので、内服するのは胎児への影響をほぼ心配しなくて良い時期だと思います。医師によっては、妊娠中に内服せずに分娩時のみ点滴をすれば大丈夫とする考えもありますが、いつ何があるか分らないのが出産の怖い所でもあり、前早期破水などをおこすと、子宮と膣に交通ができることになり、子宮内で胎児が感染する恐れがあります。
 やはり、TOKさんが今内服をして、陰性にしてからお産に臨まれる事がベストだと思います。

 私のつたない経験でも、GBSによる新生児の感染がありそれは怖い思いをしました。
 1例は開業医でのお産後、重篤な呼吸障害で転院してきた赤ちゃん。妊娠中に母体のGBSの検査がされておらず、赤ちゃんの喉の培養からその存在が明らかになりました。幸いその子は経過が順調でしたが、生後間もなく母子が離れ離れになったことはお気の毒でした。
 もう1例は、妊娠中に未治療で高位破水(子宮の高い位置に穴が開いてじわじわと少しづつ破水)で感染し、出産後赤ちゃんにすぐにペニシリン治療をしたにも関わらず、残念ながら後遺症を残してしまいました。
 現場でその実際を見る者としては、たった少しのペニシリンでこの子の運命は大きく違ったのに、という砂を噛むような思いが残ります。

 TOKさんもぜひしっかりとGBSをやっつけて、元気な赤ちゃんを産んで下さいね.