妊娠中のセックスその２ - お父さんのための妊娠・出産

いわゆる「妊娠、出産ガイド」本の多くは、妊娠中のセックスは通常より控えめに、と書いてあることが多い。でも、妊娠中も以前と変わらずセックスを続けるカップルもいるし、妊娠したとたんに「その気がなくなって」という妻のおかげで、「まったくご無沙汰」というカップルもいます。
これはふたりのコミュニケーションの問題ですが、妊娠したからという理由だけで、セックスを控えなければならない、というわけではありません。

気をつけなければいけないのは、切迫流産、切迫早産の危険があると診断されている場合。そのほか、妊婦が安静を言われている場合。出血やおりものががある場合。予定日がまだ近くないのに、頻繁におなかが張っている場合など、まあ、常識的な範囲です。
セックスがおなかの中の赤ちゃんに、悪い影響を与えるようなことはありません。むしろ、母が気持ちよくなれば、胎児も「気持ちいい」と感じることでしょう。臨月に入って、胎児が骨盤の中に降りてくる前までは、胎児は子宮の中の羊水に守られながら、位置も高いところにいます。胎児が骨盤の中に頭を入れると、子宮口も下がってきて、柔らかくなってきています。深く挿入すると、オチンチンの先の壁が、いつもより近い感じがするかもしれません。あんまり、ドンドンたたかないように。

女性がオーガズムを感じると、子宮が収縮しますが、セックスのあとにおなかが張ることはよくあることです。たいていは数分でおさまるので、静かに様子をみてみましょう。彼女にも、おなかが固くなる感じ、それが治まっていく感じをからだで味わってみるように、言ってみましょう。
女性のからだは、妊娠中はいつもより敏感です。ですから、セックスがうっとうしくなる人もいますが、反対に敏感になって、いつもと違う感覚を得られるという人もいます。からだをなでられたり、キスをされたりする感覚も、ふだんよりソフトで、とても気持ちよく感じるかもしれません。
彼女のおなかが大きくなってきたら、おなかにドッカリ体重をかける体位は避けたほうがいい。男性が上になるときには、両腕で自分のからだを支えて、おなかに負担がかからないように。
そのほか、彼女が上になる体位はOK。横向きに寝た姿勢で、後ろから抱いてあげたり、よつんばいの姿勢も、おなかに負担がかからなくて、ヨシ。まあ、どんな体位でもいいのですが、おなかに負担をかけない、これが基本です。

世の中には、いろいろな人がいますから、なんとも言えないのですが。道具を膣に挿入したり、SM的に縛ったり、あるいはアクロバットのようにジャンプしたり、というマニアックなセックスについては、コメントを差し控えさせていただきます。お気をつけて・・・。

「妊娠中のセックス　その1」はこちらから

「妊娠中のセックス」についてのご意見

実は、こんな恥ずかしいエピソードがあるので、切迫流産気味のかたに気をつけて頂きたくて・・・。

今、お父さんの妊娠講座で、妊娠中のセックスについて書かれていますね。妊娠中のセックスは、やはり体と相談しながら、ほどほどに、というのが理想ですね。ぜひ守って欲しいと思います。
スキンシップは大事ですから、ソフトに楽しむのはとてもいいと思います。
でも切迫流産された方は、危機は去っても自重するくらいの方がいいかもしれません。うちは、妊娠２ヶ月で切迫流産をしたのですが、入院するほどでもなかったので安易に考えていて、妊娠４ヶ月の時に「あれから２ヶ月も経ったから、もう安定してきただろう」と、セックスしました。
ほどほどにしておけば良かったのですが、久々で楽しかったものですから、うっかり私はオーガズムを迎えてしまいました。その瞬間、お腹の中で「バリッ！！」という音（感覚？）がして、腹痛が始まりました。案の定、その直後からハッキリそれと分かる出血が始まりました。夜中でしたが、迷惑承知でかかりつけの産院に飛び込み、即刻入院となりました・・・。
あａE・・。その後は切迫流・早産で入退院をくりかえし、あげくに３５週の早産になってしまったのは、この不注意のせいだったのだろうと、深く深く反省しています。（かずママさんより）