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帝王切開はチョイスできる?

とある産後のクラスで、お産の振り返りをしていたときのこと。ひとりの方が「帝王切開でした」と話してくれました。その方は緊急帝王切開でしたが、そのことは必要なことだったと納得されていました。
むしろ、周囲の人たちが帝王切開であったことをなんだか否定的に捉えているような気がして、それが心残りだと話してくれました。別のクラスでは身体的に自信がないので、帝王切開を選んだほうがいいのではないかと考えていらっしゃる方もいました。また「下から産むより、帝王切開で産みたい」という方もいます。帝王切開をすることのリスクとは、いったいどのようなことなのでしょうか。


現在、日本では帝王切開の適応(どんなときに帝王切開になるのか)は、医学的適応のみとなっています。医学的適応であることから、帝王切開の手術は保険適応です。ブラジルの都市では90%が帝王切開という施設もあって、こうした数字は医学的適応というより、社会的(選択的)適応であると言えます。
消費社会、チョイス社会の中では、出産方法も選択的になっていくことが考えられますが、現在の日本では、医学的適応のみが対象となっているので、自分からすすんで帝王切開にしたいという選択は原則的にないと言えます。けれど、これは保険適応ではない手術を選ぶことで、クリアできる病院もあるかもしれません。

帝王切開のリスクは、手術に伴う医学的リスクもありますが、むしろ世論にあるのではないかと思います。とくに日本は帝王切開率が先進国の中で一番低い国のひとつなので、「下から産むのがあたりまえ」というお国柄。帝王切開はマイノリティです。なので、世間からマイナスのイメージのまなざしを向けられることが多いもの。世間のまなざしは自分の身にふりかかってくるので、帝王切開をした人たちの中には「産んだ気がしない」と感じることが多いのも事実です。

帝王切開率が高くなれば、そうした思いは少なくなるのかもしれません。思いや欲望は、他者のまなざしと相対的な関係にあると言えます。

マタニティ・クラス 『Tea for You』
第40回 2007.6-7月掲載


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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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