中村さんが音楽で伝えたいこととは、地球や自然や命のすごさに対する感動。それを守りたいという想い。「でもけして押し付けがましくなく、しなやかでやさしい気持ちを持っていたい」と中村さんは語ります。 そんな彼女にとって「ロハス」という考えはとてもしっくりとくるものだったそう。中村さんのつくる、地球の元気につながる音楽とロハスライフについてのお話を伺いました。

第1回:人と自然と音楽と…

第2回:野菜をひと足伸ばして買うワケは

第3回:うちの洗剤、地球の力で水と空気に変ります

第4回:子どもこそ、自然の象徴!

ロハスな生活・新しい発想の提案【対談】

第1回:人と自然と音楽と…


子どものころ、課外授業でプラネタリウムを見たことがありました。満天の星のなか、地球という存在があって、そこだけが命を育んでいる・・・・そんな奇跡に初めて気づかされて、宝物を発見したような気持ちになりました。それから夢中で宇宙や物理学の本を読んで・・・・地球の存在のすごさをさらに知って胸を打たれました。
その後、20歳で作曲家としてデビューしたのですが、聴いた人に何を伝えていいのかがわからなくなったときがありました。それが、私が音楽活動のなかでぶつかった初めての壁。そのときに、ぱっと頭によみがえったのはそのプラネタリウムを見たときの感動。 音楽をはじめたころ・・・・原点に戻ってみようと思ったときに、子どものころの「地球ってすごい!」という気持ちを思い出しました。「ああ、私が表現することはこれだ!」と気づいた瞬間でした。それまで、こうしたら盛り上がる、とかこうすればかっこよくなる、とか計算することも正直ありましたが、そんな余計な考えをふっきることができた。 地球のすごさ、奇跡を表現するのには、自分を素直にすることが一番いい。そう思えた瞬間でした。

その後、実際に地球の素肌がそのまま残された土地に足を運ぶ機会にも恵まれました。 アフリカやソロモン諸島などで手付かずの自然にふれる経験をさせてもらって、さらに「地球はすごいぞ!」という気持ちが強くなりましたね。でも、同時に地球が抱えている病変も目の当たりにしました。 たとえば、ソロモン諸島には、ごみを処理するところがないんです。もちろん、ゴミ焼却炉もない。オーストラリアのほうから缶や瓶入りのジュースが入ってきてるのだけど、それはそのまま、島の端へ投げ捨てられている状態です。それが山のようになっていて、とてもいびつな風景でした。美しい小さな島がゴミの島にな
るのも時間の問題だと言われています。 最近では紛争も起こったりして、治安もどんどん悪化してきています。環境が悪くなると、人間自体もすさんでゆくもの・・・・人々の目つきも険しくなっていく。そう実感しました。
※1996年ソロモン諸島で行われた国際交流基金後援、外務省各大使館主催による日本人初の公演を行う。

小さな島にいってもそんなゴミ問題があって、放置されているのが現状。西洋諸国でもそんな問題は山積みです。 そうしたニュースを聞くと、誰もが落ち着かない気持ちになるけど「小さな自分に何ができる?」という葛藤もかかえますよね。私もそう。エコロジーについて考えたり、環境にいいことを!と意気込んでみても、現実的にはストイックな生活ができない自分に気がついて嫌気がさしたり、無力感だけを抱えていました。お弁当の空き箱を、罪悪感を抱えながら捨てたり(笑)。そんな生活は本当に、ストレスですよね。
そんなときに出会ったのが「ロハス」。エコロジー的な考えにがんじがらめにならずに、少しずつ環境にいいことができる。自分にとって気持ち良いことをまずやる、という発想だから、広がりやすいし、続けやすい。そんなゆるやかさがいいなあと思うんです。 自分の足元から、地球に思いをはせつつ、ちょっと身体にいいことをする。それがやがては地球にとってもいいこと、次世代の子どもたちにとってもいいことにつながる。そのために私にできることは、「地球はすごい!」ということを音楽で表現すること。 子どものために自分の足元でちょっといいことをすること。そんなことを一つ一つ重ねていけたらいいと思うんです。
中村幸代さんHP:http://www.yukiyonakamura.com
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中村 幸代さんプロフィール: 作曲家/音楽プロデューサー

1967年生まれ。17歳から作曲をはじめ、1989年「YUKIYO」でアルバムデビュー。以後、数々のドラマやスペシャル番組の音楽プロデュースを手掛ける。
代表作は「長野オリンピック表彰テーマ」「金曜日の恋人たちへ」「はみだし刑事」など。

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