19.マタニティ・ヨーガ
世の中、ヨーガブームのようです。
ヨーガはおもしろいことに、10年に1度くらいの割合いでブレイクします。
今回は、そんな波のひとつですが、ハリウッドの女優たちがヘルシーエクササイズとしてとり入れたのが、アメリカに広がった原因のひとつ。
それが日本にも上陸して、本屋さんにはヨーガの本がいっぱいです。
そんなこともあって、妊娠して「マタニティ・ヨーガをはじめたい!」と思う方もたくさんいて、クラスはどこも盛況の様子。
きくちも、今月「マタニティ・ヨーガ 安産BOOK」(現代書館)を出版します。5月末には書店に並ぶ予定ですので、お楽しみに。
さて、マタニティ・ヨーガクラスには、いろいろな人がやってきます。からだの調子の悪い方や、医師から運動を制限されている方は参加されませんが、それほどでもないけれど、腰痛があったり、おなかがときどき張るという方もいます。
基本的にマタニティ・ヨーガは、からだを無理に動かすことは禁物。ポーズをして腰痛を感じる場合には、そのポーズはクラスでもしないようにします。
マタニティ・ヨーガは、お産がしやすいようなからだづくりを目指しているので、開脚など、骨盤を開くポーズをいくつかとり入れられています。先日、日本マタニティ・ヨーガ協会の研修会に出席しましたが、妊婦さんでおなかが張ったり、腰痛を感じる人の中には、骨盤の下のほうをむしろ閉じるようにすることで解消するケースがあるという話が紹介されていました。骨盤を閉じる体操は、産後にはとくに必要なポーズです。
妊娠中のヨーガは、人によってやり方が違う場合があります。全国どこでも、マタニティ・ヨーガのクラスに参加している人は、自分のからだのその日の調子をあらかじめ講師に伝えておくといいかもしれません。
マタニティ・クラス 『Tea for You』
第19回 2006.5掲載