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産後の鬱

先日、育児中の母親から「鬱なんです」という相談を受けました。1才の子を抱えながら、朝起きられない、人と会う気力がない、車の運転ができない、食事もつくれないと言います。子どもの世話はしたいけれど、実際には子どもを幼稚園に送っていくこともお迎えもできません。とうとう病院へ受診し、薬で治療することになったとのこと。

産後はからだのホルモンバランスが急激に変化するために、マタニティ・ブルーになる方はけっこういらっしゃいます。さらに、お産のときにからだが開いたことによって、精神的なバランスを崩してしまうこともあります。
こうした変化はだれにでも起こる可能性はありますが、お産が自分の思い描いていたものと違ったり、そうしたからだやこころの変化の状況を理解して、お産の振り返りをサポートしてくれる人がいなかったりする場合には、なかなか自分の中で納得できずに、それがこうじて鬱状態につながってしまうケースもあります。

もちろん鬱には、ほかの要因もあると思いますが、お産の結果をサポートする人がそばにいるのといないのとでは、かなり違いが出るように思います。
相談をされた方にお産の話を聞いたら、やはりあまり納得のいくお産をされていませんでした。けれど彼女は、お産がこころの状態に影響を与えているとはまったく考えていなかったようです。お産がどんなにひどくても、「まあこんなもの」と思っていたのでしょう。

マタニティ・クラスの中にも、お産が思ったようにうまくいかなかった人の中に、産後ブルーが強く出る人がいます。
ふだんは明るくふるまっていて、他人の悪口は言わず、自分勝手なリクエストも出さない、とてもいい人が、産後、赤ちゃんを抱えながら気分が晴れないというケースがありました。周囲からは「赤ちゃんは元気、何が不満なの?」と言われてしまう。でも、考えていた以上に医療的な介入の多いお産になってしまったために、こころの奥にしこりが残ってしまいました。

そういう場合は、思いきって病院の対応や医療者への思いなどを、だれかに思いっきり訴えたほうがすっきりする場合があります。いい人には、なかなかこれができません。お産のことは夫にもなかなか理解してもらえないので、自分だけで抱えこんでしまいます。
産後はやはりあなどれません。ちょっと気持ちが辛くなったら、話を聞いてもらえる人に相談してみてください。


マタニティ・スキー

あるとき、3月の春スキーにわが家の近所の富士山麓に出かけました。登山家の戸高雅史さん、優美さんご夫婦がクロスカントリーにでかけるというので、お共させていただいたのです。優美さんは妊娠8ケ月。とはいえ彼女はスキーの先生をしていたほどの腕前(脚前?)です。

マタニティ・スキー
みなさんにすすめられることではありませんが、マタニティとはいえ、何でもかんでもやってはいけないということではありません。
安静にしていなければならない時期でもありません。自分のからだを知っていて、限界を知っていれば、ふだんやり慣れていることなら、とくに心配することもなくだいたいのことは可能です。


とはいえ、自分のからだについて自分でわかるという人が少なくなってしまった今では、だいたんなことはできません。自分の限界を知ることも、難しくなっています。でも、妊娠は病気ではありません。楽しみながら過ごしたいもの。

この日の天気は快晴。スイスイ行くおふたりのあとを、久しぶりにスキーをはいた私はころがりながらついていきました。何回ころんだことでしょう。ちなみに、妊婦の優美さんは1回もころばず、見事なすべりっぷり。
空気はさわやか。スキーとは言わないまでも、自然の中でリラックスすることは、妊婦にとってもおなかの赤ちゃんにとっても、気持ちがいいはずです。

マタニティ・クラス『Tea for You』
第5回 2003.3掲載


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妊娠・出産、母乳ワード101妊娠・出産・産後ワード101
安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説しました。
監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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