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babycom birth:お産コラム

自分らしく産むためには、
自分らしく生きること

「お産ってなんだろう?を考えることは、自分の生き方を考えること」

by きくちさかえ


◆お産は---私(女性)が赤ちゃんを産むこと(個人的なこと)

・女の労働---からだをとおして赤ちゃんを産む

・DNAの伝承---先祖からつながる□□家の血筋を子孫へ

・うちに新しい家族が生まれる

・メスとしての、本能的、性的、プライベートな、自然な行為



◆お産は---子どもが誕生すること(社会的なこと)

・新しい生命の誕生

・地域に、日本に、新しい人が加わる

・21世紀の地球人、未来の宇宙の人の誕生


このように、お産は個人的で、社会的なものであるにもかかわらず、今は「お産=医療」として語られていることがほとんどです。でも、広くお産を考えてみると、医療との関わりはお産の中のほんの一部の要素に過ぎないことがわかります。

お産は、ひとりひとり、その持つ意味が違います。いろいろな生き方があるように、お産にもいろいろな形があっていいはずです。
自分にとって、家族にとって医療の援助をじょうずに受けながら、どのようなお産にしていくのか、どのような環境の中で、赤ちゃん誕生を迎えるのかをまず考えることからお産は始まります。
それを考えることは、自分が、そして家族がどのように生きたいのか、につながっていくでしょう。

自然なお産をするためには、自然そのものを学ぶことも、現代生きる私たちには必要なことです。自然なお産をしたいと、自分の意見を主張するばかりではなく、自分にできることをする。自分に対して責任を持つことも必要になってきます。それはとりもなおさず、自分の生き方そのものと言えるでしょう。
どのようなお産をしたいのかを考えることは、どのように生きたいのかを考えることでもあるのです。

きくちさかえ 掲載1996 更新:2000

お産コラム byきくちさかえ

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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長



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