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電磁波 そもそも「デンジハ」って、なんなのでしょう。どこにあって、それがどのように健康にに影響するのか、あるいはしないのか。 はじめに、まず、これだけは知っておきたい電磁波のイロハと、今、世間を騒がせている電磁波問題についてです。

babycom&NPO市民科学研究室 電磁波プロジェクト | 電磁波TOP


電磁波って何?
電磁波の影響
市民科学研究室の上田さんに今騒がれている「電磁波問題」について分かりやすく教えていただきました。

電磁波ってどんな影響があるの?

私達のからだにどんな悪影響があるのか?
健康への影響も、電磁波の波長によって違ってくるのか?
体にどんなふうに働きかけて、悪い影響を与えるのか?
日本で「電磁波」が社会問題になりはじめたのは?
わたしたちは、どんなことに気をつけたらよいのか?


電磁波の基礎知識
「電磁波」と聞くと、「TVやパソコンなどから出ている電波」を思い浮かべる人が多いようです。しかしそれは、たくさんある電磁波のなかのごく一部でしかありません。
家庭や職場、電車内や道路などの街なかも含めて、私達の周りには何種類もの電磁波が溢れています。

これだけは知っておきたい電磁波の基礎知識

いろいろある電磁波の種類
電界と磁界・・・電磁波のすがた
世間を騒がす「電磁波問題」とは?
電磁波から身を守るには


電磁波関連の本とWEB
電磁波についてわかりやすく解説した書籍や研究機関、市民団体、産業界などのHPを紹介。[電磁波Books&Web]



電磁波、どんな影響があるの?

家の中にも電磁波がいっぱい?

街やオフィスの危険な電磁波

子どもと電磁波

妊娠と電磁波

今、未来の子どもたちのために


お話/上田昌文さん
NPO「市民科学研究室」代表。
科学技術に関連するさまざまな社会問題に注目して、多くの専門家やグループと連携しながら、市民が必要としている研究、調査をすすめている。

市民科学研究室ホームページ

大阪出身。大学では生物学を専攻(分子遺伝学、発生生物学)。英語を使った仕事(教育や翻訳)も多い。子どもたちと遊ぶこと、クラシック音楽、古本屋めぐりが大好き。





目には見えないけれど、電磁波は生活の中で身近に存在しています。
今、その電磁波の何が問題になり、健康にどのような影響があるといわれているのでしょうか。
教えて!上田さんの第1回は、今騒がれている「電磁波問題」について「電磁波って、どんな影響があるの?」をテーマに分かりやすく教えていただきました。


電磁波といっても、体で感じたり目で見えたりしないからあまり身近に感じられないものなのですが、いったい私達のからだにどんな悪影響があるのでしょうか?


もともとレーダーを扱う人々の間で、白内障や体の不調が頻発したことから、人体への悪影響が疑われ始めました。
そして、もっと弱い磁場に囲まれた私達、一般の生活者のなかで問題になりだした直接のきっかけが、「高圧線」です。
高圧線が通っているところで子供に悪影響があるのではないかという疑いが生まれて、小児白血病の発症 率の調査が始まりました。大規模な調査の結果、これまで問題にしなかった弱い磁場でも、発症率が上がることがわかりはじめたんです。
最近では「携帯電話」による脳腫瘍の発症などの調査も始まっているところです。




健康への影響も、電磁波の波長によってかなり違ってくるのでしょうか?


X線の周波数は100万テラヘルツ、つまりギガヘルツのさらに1000倍のテラを100万倍 した数ですから、とても短い波長のものです。X線はご存知のとおり、人体に当てて透視するレントゲンに利用されていますが、人体への影響を考えてできるだけ控えめに使用すべきものです。
それより少し波長の長い紫外線も、日焼けの原因になることから分かるように、長時間皮膚をさらすと炎症を起こしたり皮膚ガンの原因になったりします。

電波や家電製品からの電磁波はこれらに比べて波長がとても長く、影響はあまり考えられてきませんでした。でも放射線に比べてエネルギーはずっと小さいとはいえ、 長時間あるいは頻繁にさらされることが多いものです。

とくに携帯電話は、直接耳に触れています。人体への影響についてはっきりしたことが分かったわけではないけれど、悪影響があるかもしれないということを示す研究結果もあります。
まだ調べられていないところも少なくないのが現状だということを、まず知っていただけたらと思います。




電磁波は、体にどんなふうに働きかけて、悪い影響を与えるのでしょうか?


そのメカニズムはまだはっきりとはわかっていません。しかし、疑われているのは 人間の体のなかの電気を乱しているのではないかということです。

人間は体のなかでとても弱い電気を使いながら生きています。電気の信号が神経を働かせ、 細胞の間の色々なやりとりもイオンの電気的な働きでコントロールされています。
地球上にもともとある磁気や光などの自然界の電磁波のなかで、長い時間をかけて進化してきたからだの電気のしくみ。それが、自然界にはない人工の電磁波にさらされたとき、どうなるのか?人体の電気作用がかき回されている可能性があるのではないか?
それが問題なのです。




日本でも「電磁波」が社会問題になりはじめたのはいつごろからなのでしょうか?


日本では、電磁波の人体影響の研究が始まったのが海外に比べて遅かったのです。アメリカで高圧線の問題が言われはじめたのが1979年、スウェーデンでは86年のこと。
他国に負けないくらい大量に電気を消費している日本では、1990年代半ばあたりからです。
高圧線周辺の小児白血病の調査が行われたのもごく最近のことなのです




携帯電話や電化住宅もまだまだ広まっていますし、家は電線に囲まれているような日本は電磁波だらけといういうことでしょうか?


そう、体への影響がまだわかっていないのに電気や電波の使用はどんどん増えてしまっている。それが一番問題です。
トータルでどれくらいの量の電磁波に被曝しているのか、個々のケースによるばらつきも非常に大きいこともあって、まだ測定のための調査モデルさえ作られてはいません。
日本の一般的な家は、家電が多くてそれらと人との距離も近い。しかもあれだ け強い電波を出している東京タワーのそばにたくさんの人が住んでいます。
また、携帯電話のタワー(基地局)は周辺の住民の許可なく建てられてしまい、情報公開もしていないのが現状です。
今、その紛争が日本各地で起きているところです。




日本の行政は、何か対策はしていないのですか?
また、わたしたち自身では、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか?


調査研究はされていますが、具体的な対策については、出てきていません。
行政はコストを考えると何もできないようです。ある国では送電線の人体への悪影響を示すデータが出ただけで、電線の地下埋設をすすめたり、学校や幼稚園などの施設の移転をしたりしています。しかし、日本国内ででそれを全部やれば天文学的なお金がかかる。だからできないのでしょう。
高圧線からの磁場に関しては法的規制もありません。


電磁波問題は、自然界に存在しない電気を使うようになって、そこから生まれた電磁波が環境や人体にどんな影響を及ぼすのか、まだまだ灰色でわからないことがたくさんあります。だから、ひとりひとりがこういった問題があることを知って、ある程度自衛を考えることも必要だと思うのです。

子どもたちを育ててゆく上で、地球温暖化やエネルギー問題を考えるのと同じレベルの環境問題です。例えば、今まで調理器具がガスだったのを、IHクッキングヒータ ーに変えたとき、電磁波の悪影響も想定できますが、火を見ずに育った子は、その怖さを体感しなくなる。そういった危うさも生じます。巡り巡ってどんな悪影響があるのか、 電気に囲まれた生活をもう一度みなおしてみてほしいと思います。
今年の電力不足がいいきっかけになるかもしれません。


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2003年7月掲載 2007年4月更新


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