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生活を便利に、楽しく変えてくれる家電が、知らず知らずに私たちの健康をむしばんでいるとしたら?
そんなことが、今、家電から放出されている「電磁波」の健康への影響がささやかれ、徐々に注目を集めるようになってきました。私たち大人はもちろん、発達途中にある子どもたちへの影響も大きいと思わないではいられません。
家庭に溢れる家電製品の「電磁波」について、どんなことに気をつけて、どんな対策をとればいいのでしょうか?上田さんにお話をききました。
家電の電磁波を浴び続けて育つ子どもたち
家の中にある意外な落とし穴
生活者の声をメーカー側に伝えることが大切
電磁波、どんな影響があるの?
家の中にも電磁波がいっぱい?
街やオフィスの危険な電磁波
子どもと電磁波
妊娠と電磁波
今、未来の子どもたちのために
電子レンジ|蛍光灯照明|冷蔵庫|電気毛布・ホットカーペット・こたつ|電気カミソリ・ドライヤー
TV・ファミコン・ビデオ・CDラジカセ|パソコン|掃除機|エアコン|IHクッキングヒーター
普段わたしたちは、家の中でどのぐらいの電磁波を浴びながら生活しているのでしょうか?妊娠中や子育て真っ盛りのbabycomユーザーにとって、やはり一番気になるところ。そこで、市民科学研究室とbabycomでは、埼玉県野田市にお住まいのIさんご一家にご協力をいただき、実際に家の中の電磁波を計ってみることにしました。
家電の電磁波を浴び続けて育つ子ども達
今、家庭のなかにはあたりまえのようにTVがあって、冷蔵庫があって…新しい家電製品もどんどん出ています。そのなかでもどんな家電が問題なのですか?
「どの家電が危険なのかという判断は、身体に近いかどうかという点と、長時間使うものかどうかという点が目安なんです。電磁波は発生源に近い程強く、被曝する時間が長いほど悪影響があると考えられていますから。
例えば、高い周波数であるマイクロ波を使っているものに電子レンジと携帯電話がありますが、電子レンジから外にもれ出てくるマイクロ波と携帯電話で使用されるマイクロ波の強さが仮に同じくらいだとして、使用時に離れていられる電子レンジより、直接頭部に接触させて使う携帯電話のほうがリスクが高いと言えます。」
携帯電話もそうですが、今、気になるのはTVゲームですよね。
子供達は熱中する とTVにはりついてしまいますが…
「そう、TVの前に陣取って、手許にはテレビゲーム。これは、とても電磁波を浴びやすい環境です。しかも長時間続けるでしょう。今はゲームが脳に及ぼす悪影響も問題になってきてますし、2重の意味で危ないですよね。なるべくTVから離れること、ゲームは時間をきめてすると約束させるなど、気をつけてあげてください。」
テレビゲームのほかにも、子どもたちのすぐ近くにある家電のなかで、
最近気になるものといえば何ですか?
「意外とリスクが高いな、と思うものは机の上の蛍光灯。これは比較的強い電磁波を出していますし、頭部に近いでしょう。特に、インバーターを搭載しているものが多くありますが、あれは高周波を出しています。なるべく身体から離れる位置につけるようにしてあげて下さい。」
白熱灯にするとどうでしょう?
「有効な対策です。熱もあるからいやがるでしょうけど、電磁波をさけるならそちらのほうがおすすめ。あと、最近は子供部屋によくみかけるようになった電子ピアノも問題です。」
集合住宅だと、騒音を気にしてどうしても電子ピアノになってしまいますが……
「足元と手元の両方からけっこう強い電磁波が計測されています。熱心なお子さんなら長時間練習もするでしょう。被曝のリスクはそれなりに高いと思いますよ。」
最近は幼児期から習わせることも多いですからね。
「そう、生まれたときから家電に囲まれて育つ幼児の場合は特に気をつけたいものです。最近では高周波電磁波が神経伝達にかかわる脳内の物質の分泌を抑制するという説もありますから、子どもの脳の発育への影響が気になりますね。」
小さい子は家電がおもちゃがわりになっているものです。電話をいじったり、掃除 機を追い掛け回したり……
「常時電源がオンになっているような家電はなるべく手の届かないところへ置く、掃除機などはスイッチが入っているときは触らせないなど対策をとってくださいね。はっきりしたことがわからないうちは、なるべくリスクは避けるべきだと思います。」
家のなかにある意外な落とし穴
コンセントに小さい子は興味がそそられるみたいで、指をいれて触ろうとしたりしますが...。
「コンセントやスイッチは配線が集まるところなので電磁波もいくらか強くなっています。感電の危険性もあるし、なるべく触らせないように気をつけてください。
電気を通さないスチール製のボックスにするなどもいいですね。あと、意外と見落とされているのがオーディオ類やパソコンのケーブルについているACアダプター。これがけっこう電磁波が強い。使わない時はなるべく抜いておきましょう。あとは室内配線にも注意が必要です。」
壁のなかでも電磁波は影響があるんですか?
「壁の向こうにも電磁波は伝わるんですよ。これが意外な盲点。壁や天井のなかにあるために意識されることが少ないんですが、けっこう強い磁場を発生させている場合があります。
ベッドや子供の机のすぐそばなど、長時間過ごす場所の近くに配線が隠されていないかどうかチェックしてみましょう。また、新たに家を建てる場合は設計段階から配慮する、電磁波対策が施された配線を採用する等の対策をとるとベストですね。」
マンションなどに住んでいると、配電などは把握するのが難しいですよね。
「そうですね。特に、集合住宅の場合はまとまった配電設備やエレベーターモーターの近くに位置する場所は、被曝のリスクが高くなるんです。入居前にそのへんはきちんとチェックしたい。
また、最近問題となっているのは、居住者に相談もなく、屋上等に携帯タワーが設置されているケース。この携帯タワーの真下に位置する部屋は、タワーに電力を供給する設備のせいで10ミリガウスという高い数値が確認された例もあるんですよ。知らないうちに大量の電磁波を被曝していた、ということのないようしっかり自分の住む集合住宅には目を光らせておくことです。」
生活者の声をメーカー側に伝えることが大切
家電製品にも根本的な対策方法ってありますか?
「同じく、よく目を光らせているんだぞ、ということをメーカーに知らしめることです。日本では、家電製品の電磁波対策がまだまだ遅れています。例えばパソコンには、労働団体が提唱した【TCO】というディスプレーの国際的な規制ガイドラインがあって、現在世界中の製品に適用されていますが、日本国内に流通しているものは適用されていないものがいまだにあるのです。」
世界的にみたら、対策が遅れているんですね。
「そう。でも技術が遅れているわけではないんですよ。驚いたことに、日本のメーカーのなかには、輸出するものに関しては適用させていても、国内流通用には適用していない、といったケースまであるんです。」
それは何だか理不尽な気持ちになりますね……。
私達が電磁波に無関心であることがよくないんでしょうか?
「だから、声をあげてゆくことが大切なんです。一つ一つの家電に対して、何らかの電磁波対策がとられているかどうか、メーカーに直接問い合わせてゆくことです。消費者の声が集まれば、公的な規制がなくともメーカーが自主規制を始める流れがうまれます。電磁波に対して対策を望んでいる声を、これからどんどん挙げてゆくことが私たちの自衛手段につながるのです。」
この家電のここに注意!&こんな対策
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電磁波を測ってみよう!
2003年8月掲載 2007年4月更新
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