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はじめての妊娠「お産ガイド」

2.お産のいろいろ

水中出産・ソフロロジー式分娩・リーブ法・家庭出産

自分らしいお産をすることは、自分らしく生きること。地域によっては、出産場所が限定され、出産方法を選びにくいところもあるかもしれない。でも、思いがあれば自分たちらしいお産をクリエイトすることはできるはず。



水中出産
温水を利用した出産法。温水は体と心をリラックスさせ、陣痛を和らげる効果がある。陣痛緩和に温水を使うが、水中で出産しても危険はないといわれている。

水中出産の概念は2つに分かれている。ひとつは、陣痛の緩和、母親のリラックスのため。もうひとつは、誕生の環境としての水中を選ぶということだ。
アクティブ・バースあたりから、出産に温水を使うことはとり入れ初められていたが、その場合の水中出産は母親がお風呂やプールから出たくなくなって、結果的に水中で生まれてしまったというケースが多かった。しかし、一部の人たちはあえて水中で子供を生むことを初めから目的にしている人たちがいる。それは、子宮の羊水の中からこの世に誕生するときに、空気中より水中に生まれることで出生の外傷を少なくすると言われているからである。最近では、トランスパーソナル的考え方から、水中出産が見直されてきている。
日本では、水中出産用プールを設置している施設は数少ないが、助産院やクリニックなどで行われている。温水の中で、産婦は姿勢を自由に変えるこどができ、リラックスできるので、より本能的になれる。

関連情報:babycom World info ドイツの水中出産



ヨーガや禅といった東洋的アプローチをとり入れたリラックス法をベースにした出産法。
妊娠中からヨーガや瞑想をした、体と心を整え、体の感覚を養う。また、イメージ・トレーニングをして、自分に起こることをあるがままに、しかも前向きに受け入れる心の準備もする。

お産が始まってからは、座禅のスタイルでゆっくり腹式呼吸をして、リラックスしながら瞑想状態の意識で臨む。とくに施設でとり入れていなくても、自分で妊娠中からヨーガや瞑想を練習しておけば、自分でもできる方法だ。



気功法のトレーニングによって出産する方法。妊娠中から気功法で呼吸法、リラックス法、イメージトレーニングなどを練習する。出産中は全身に気を巡らせ、リラックスをしたり、赤ちゃんに気を送って「下がれ、下がれ」とイメージする。
呼吸法は、息を吸ったときにおなかをへこませ、吐く息でおなかをふくらませる逆腹式呼吸法。

東洋的な考え方で、今ある自分を受け入れる。陣痛もいやなもの、排除するものではなく、生産的なものとして受けいれる。そうしたイメージとゆったりとした呼吸法でリラックスすることによって、体の自然な力をうながし、結果的に分娩時間が短くなるといわれている。主に病院などの医療機関の一部で行われている。



呼吸法の代わりに、歌いながら出産する。声を出して歌うことは、横隔膜を上下させる腹式呼吸と同じ効果があり、リラックスできる。とくに最後、赤ちゃんが生まれ出るときに歌いあげる。



イメジェリー
妊娠中にイメージトレーニングを行い、それを出産にも応用する方法。自分がお気にいりの場所にいることをイメージしてリラックスしたり、花が開くイメージで子宮が開くのを助けたりする。

想念は体に影響を与えるといわれ、イメージトレーニングによってうまくイメージが作れる人には出産にも効果を発揮する。実際に、出産の時間が短くなることもあると言われているが、出産が長引いた場合でも、自分のお産を受け入れるのに役立つ。



家庭出産
自宅に助産婦を呼んで出産する。戦後、家庭出産はほとんど行われなくなっていたが、ここ数年、また家庭出産を介助する助産婦も出てきたこともあって少しずつ増え始めている。
出産を家族の中での日常生活の延長として考える人たちにとって家庭出産は、とても自然な方法だ。病院のシステムもなく、自由にふるまうことができる。赤ちゃんにとっても家庭は生まれ出てくる環境としては最適だ。

産科医学的には、戦後出産が家庭から施設に移行したことが、周産期死亡率を減少させたといわれているが、病院出産より家庭出産のほうが危険であるという実証はされていないのが実情だ。むしろ、健康な産婦であれば、病人のたくさんいる病院での出産より、慣れ親しんだ家庭のほうが感染も少ないという見方もある。

参考文献/「イマーゴ」青土社 1994



はじめての妊娠 お産ガイドINDEX


1.出産施設のいろいろ

2.お産のいろいろ

3.分娩室をのぞいてみよう


妊娠・出産、母乳ワード101妊娠・出産・産後ワード101
安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説しました。
監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長



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