電磁波

電磁波に対する世界で最も厳しい基準を持つ国、スウェーデン babycom ARCHIVEスウェーデンの電磁波対策の状況 掲載:2007.9〜2008.3

情報提供 エレクトロラックス・ジャパン(株)


 1980年代、スウェーデンではコンピューターから放射された電磁波(電場+磁場)によって起こったと考えられる皮膚症状(灼熱感・発疹・刺痛など)や神経症状(頭痛・ストレス・睡眠障害など) が大きな問題となり、スウェーデンホワイトカラー労働ユニオンTCOからコンピューター製作会社に対して、モニターからの電磁波放射量を削減する要求が提出されました。その結果、コンピューター製作会社はTCOの要求する基準値を満たしたモニターを製造することになりました。また、1987年にはストックホルムで「VDTと労働環境」の国際会議が開催されました。VDTとはコンピューターのモニターを指し、モニターから放射される電磁波による人体への影響(皮膚症状・神経症状・眼症状など)が報告されました。

 同年、スェーデン政府も「VDT電磁波規制案・MPR-1」を発表し、1900年にはさらに厳しい「MPR-II」を正式に打ち出し、世界で最初の電磁波規制法となりました。これらの結果、スウェーデンでは全てのコンピューターにアース(接地)を取ることが義務付けられ、アースを取っても電場を削減できないモニターに対しては厳しい規制が設けられました。磁場については一定の距離が指定されており、電場と磁場の両面から電磁波規制が取られました。現在では、全ての家電製品にはアースが取られており、企業も厳しい電磁波規制基準に準拠した製品作りを行っています。このことからも、スウェーデンは電磁波に対して世界で最も厳しい基準を持つ電磁波先進国であるといえます。


電磁波基準のスウェーデンと日本の違い
 電磁波対策はスウェーデンのみでならず、世界的な動きになっていると言えます。
例えば、2004年にはジュネーブのWHOが電磁波曝露と人体への影響に関する国際会議を開催しました。その中の一つは電磁波過敏症(皮膚症状・神経症状・眼症状など)に特定された会議で、スウェーデン・ドイツ・イギリスなど25カ国以上の国々から、多くの医師・科学者・行政関係者などが参加しました。この様に、電磁波に対する多くの取組みがスウェーデンや他の欧州国などでは行われていますが、日本ではまだまだ行われていないのが現状です。
以下の表1と表2にありますように、電磁波先進国のスウェーデンでは、電場は25V/m以下、磁場は2.5mG以下という安全基準を設定しているのに対し て、日本の自主規制値では、電場は250V/m以下、磁場は2.5mG以下という基準になっています。

 このように、スウェーデンと日本の電磁波基準では、磁場はほぼ同じ規制値となっていますが、電場は約10倍もの差があります。このことからも、日本は電磁波の電場対策のにおいてまだまだ後進国だと言えます。その大きな理由としては、電圧の違いが挙げられます。日本は電磁波先進国であるスウェーデンと比べて、100Vという半分の電圧となっています。そのため、アースの必要性が低かったためです。
 しかし、現在ではこの低周波の電磁波と言うのは、100Vの国の方がはるかに強いということが分かってきました。つまり、同じ消費電力の家電製品を使用した場合に発生する電磁波の量に大きな差が生じるのです。例えば、1,000W(消費電力)のコンピューターを使う場合、200Vの国では使う電流は5A(アンペア)ですが、100Vの国である日本はその倍の10Aを必要とします。新聞やその他のメディアで良く出てくる電磁波の要素の一つでもある「磁場」はこの電流値に比例するため、実は規制が厳しい国よりも磁場の数値が高くなるのです。その一方で、200Vの国ではアースが義務付けられており、そのため、アースをとれば解決できるもう一つの電磁波の要素である「電場」の発生はきわめて低くなります。
表1:スウェーデンのVDT規制ガイドライン スウェーデンのVDT規制ガイドライン
表2:日本の規制ガイドライン スウェーデンのVDT規制ガイドライン
 100Vの国である日本では200V以上の電圧を使用する場合は同様にアースの取り付けが義務付けられていますが、通常の100Vの電圧の場合はアースが義務付けられていないため、電場の発生量は極めて大きくなっています。
こうしたことから、世界で最も強い電磁波が発生する可能性のある国でありながら、日本はこれらの電場・磁場の両方において発生量の高い電磁波後進国となってしまっているのです。


電場磁場カット・ホットカーペット EHC720
エレクトロラックス・ジャパン(株)が世界に先駆けて発売した「電場磁場カット・ホットカーペット EHC720」は、スウェーデンの電磁波基準を順守した世界で初めてのホットカーペットです。

 今まで日本国内で発売されてきた電磁波カット・ホットカーペットは電磁波の中の「磁場」しか抑制されておらず、もう一つの「電場」は全く抑制されていませんでした。そのため“「電磁波99%カット」とうたわれているのに体調が優れない、電磁波の影響を依然感じる”といった声が多く聞かれました。
 エレクトロラックスはこの点に注目し、この原因はホットカーペットから放射される電場にあると考え、この電場を抑制する機能を持ったホットカーペットの開発に取り組みました。

 電場には、電源が入った状態のみならず、電源を切った状態でも電源コンセントに電源プラグが差し込まれているだけで電磁波が放射されるといった特徴があります。
このどちらの状態でも電場を約97%抑制し(※1)、磁場も約99%抑制できる機能を備えているのがエレクトロラックスのホットカーペットです。

 電場はサンダーロン (※2)と言う特殊繊維とアース(※3)を取ることで抑制し、磁場は特殊加工したヒーター線により抑制しています。サンダーロン とは、抗菌・防臭性能にも優れた化学繊維で、ホットカーペットの生地としては世界で初めてSEKマークを取得したものです。 また、販売にあたっては独自のEMF(電磁波)セールスエンジニアリング認定制度を設け、本製品の正しい知識と的確なコンサルティングを代理店等に行い、製品の価値を守り、お使いになる皆さまの利益につながることを第一に考えております。

※1 KEC(関西電子工業振興センター)試験結果
※2 サンダーロン(r)は日本蚕毛染色(株)の登録商標です
※3 アースを取らなくても磁場を約99%抑制し暖房機として機能しますが、電場を抑制するためにもアースを取ることを推奨します。


electrolux
丸山アレルギークリニック 磁場を抑え、電場の影響を少なく。
これを実現したホットカーペットの誕生は、とても素晴らしいことです。

丸山アレルギークリニック
院長 丸山修寛(のぶひろ)先生

使用者の声:千葉県千葉市在住 39歳女性
電場も磁場も両方カットしてくれるのはとても画期的ですね。数年前から電源を入れて数時間経つと頭の後ろが重くなって痛くなるということがあり、密着する暖房機器は避けていました。モニターとして2ヶ月間使わせていただきましたが、そういったこともなく安心して使えました。

【エレクトロラックス】

世界最大級の家電メーカー、エレクトロラックス社(スウェーデン)のカンパニーブランド。スウェーデン発のシンプルなデザインと高い環境性能が特徴です。
世界初の家庭用掃除機の発売(1912)やビルトイン冷蔵庫の発売(1930)に始まる歴史は、今世紀のリーディングブランドとして発展してきました。「人と地球へのやさしさ」という企業理念に基づいた製品群は世界中で愛されており、1974年以降日本においても、掃除機、調理機器、冷蔵庫、洗濯機などの幅広いラインアップを展開しています。

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