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第3回 暑がり、寒がり赤ちゃんとの夏のおつきあい法

2005年7〜8月掲載
取材協力:植竹篤志 さん 積水化学工業 株式会社
     住宅事業部 住宅技術研究所
     邱 紅梅 先生(中医師)




生まれてすぐの赤ちゃんにもできる漢方的アレルギー対策法

取材協力&情報提供:邱紅梅(きゅう・こうばい)先生


前回、「妊娠時期にできる漢方的なアレルギー予防法」を紹介しました。今回は、生まれてからの予防法と、赤ちゃんが発症してしまったときの対策法について、引き続き中医師の邱紅梅先生にお話を伺います。

「漢方では、女性の身体は7の倍数で、男性の身体は8の倍数で変化すると考えられています。たとえば女性なら14歳で月経が始まり、21歳で身体が完成する。28歳で性機能のピークを迎え、35歳から衰えが始まる、といった具合。
これにアレルギー対策を当てはめると、女の子なら7歳まで、男の子なら8歳までに対策を続けて発症を抑えれば、完治しやすいと考えられます。なぜなら、この時期は身体の成長が著しく、変化が激しいため、身体のゆがみを修正してバランスを整えやすいのです。つまり、発症はしやすいけど直りやすいということ。
発症したとしてもこの時期にあたるなら、改善にはいい時期、と考えて対策をすぐに始めることをおすすめします。それを過ぎても直らなかった場合、今度は女の子14歳、男の子16歳を節目に考えます。この時期もまだ改善の余地は十分に残されていますから、あせらずにじっくりと治療を続けましょう。女の子21歳、男の子24歳の3周期まで治さずにいると、アレルギーとは一生のおつきあいになりやすくなります。

具体的な対策としては、妊娠時期に行っていた食事法とお茶の服用を続けて欲しいと思います。免疫機能の要は腸内環境であると、前回にお話しました。食事やお茶の養生を続けることは、赤ちゃんの腸に直接作用する母乳の質をよくすることにつながります。
また、妊娠時期におすすめしたお茶の入浴は、ぜひ赤ちゃんといっしょに入ってください。母乳で中から、お茶で外から赤ちゃんの『衛気』を養いましょう。

漢方茶のお風呂に入ったあとは、マッサージがおすすめ。衛気は病気の侵入を防ぐとともに、皮膚や筋肉を温める働きも持ちます。そのため、衛気の弱い赤ちゃんは皮膚の色が黄色く、手足が冷たいのが特徴です。皮膚を温め、衛気を養うにはマッサージが効果を発揮します。
マッサージを行う箇所は背中の両側。ここには内臓や衛気と関連するつぼがたくさんあります。皮膚を傷つけないために、前回に紹介したお茶のローションか、市販されているベビーマッサージ用のオイルを使うことをおすすめします。オイルを赤ちゃんの背中に伸ばし、人差し指か親指を使って肩甲骨の間を上下に3往復。今度は肩甲骨の下から腰のあたりまで、3往復。力を入れすぎずに滑らせるくらいの感覚で十分。皮膚がピンク色になるまで行ってください」。

1、2歳のころは特に症状が改善しやすく、すぐにきれいになることが多いそう。ただし、すぐに対策をやめてもいいかというと、そうではないようで「改善後すぐに対策をやめた子は小学校にあがったころにぶりかえす傾向がある」と邱先生。体質が不安定な時期ゆえに、再発の可能性も高いということ。
やはり、改善はみえても女の子なら7歳、男の子なら8歳までは食事に気を配り、お茶の服用は続けたほうが確実のようです。


邱紅梅(きゅう・こうばい)先生プロフィール

中医師。1985年に北京中医薬大学卒業。同大学の専門外来で臨床経験を積んだのち、1990年に来日。
92年、東京学芸大学大学院生理・心理学修士学位取得。取得現在、東京・恵比寿の桑楡堂薬局にて漢方相談を行うかたわら、各地の講演会で講師を務め、中医学の普及活動を行っている。著書に「わかる中医学入門」(燎原)、「生理で診断 体質改善法」(家の光協会)などがある。


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