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第1回 赤ちゃんをアレルギーから守るハウスキーピング術-1

2005年6〜7月掲載
取材協力:植竹篤志 さん
     積水化学工業 株式会社 住宅事業部 住宅技術研究所
     木俣 肇 先生(守口敬任会病院アレルギー科部長)

赤ちゃんをアレルギーから守るハウスキーピング術

赤ちゃんのアレルギーの予防、軽減


ていねいな掃除が赤ちゃんのアレルギーの予防、軽減に


赤ちゃんの部屋 喘息やアトピー性皮膚炎を発症する子どもたちが年々増え続けています。小児喘息は全国で300万人。さらに、アトピーは子どもの3人のうち1人という割合で発症がみられるという調査も。環境汚染、生活習慣の変化など、その原因とみられているものはいくつかありますが、そのひとつとして家の構造が高気密になったことがあげられます。
換気システムのない気密性の高い家で使われているカーペット、カーテンや布張りのソファにはカビやダニが発生しやすくなります。それらがホコリと混ざりあって「ハウスダスト」というアレルゲンに。そのことは、「子どもとハウスダスト」で詳しく紹介しました。

皮膚や腸のバリア機能が大人とくらべて未熟な赤ちゃんは、こうしたアレルゲンから侵入されやすいといえます。イギリスの小児科医、ワーナーが1978年に行った調査によると、ダニの多い季節(イギリスでは5月)に生まれた赤ちゃんはダニアレルギーになる率が高かったといいます。逆に言えば、感受性の高い時期にアレルゲンの少ない環境を作ってあげれば、アレルギーの予防につながる、もしくは症状の軽減につながるのではないでしょうか。

アレルギーの専門家である佐藤病院の木俣肇先生は以下のように推察しています。

「正確なデータはありませんが、一般的にみると思春期までは皮膚のバリア機能は未熟だと思われます。特に乳児は機能が弱いと推察できる。というのも、乳児は皮膚を覆う油脂が出生から4ヶ月までは多く分泌されて6ヶ月から減少するのですが、これは、4ヶ月くらいまでの皮膚のバリア機能が低く、それを補うために油脂が多く分泌されているのではないかと思われます。また、この時期にアトピーを発症することが多いのも、バリア機能が悪いことからではないかと推察できる。この後、2歳くらいまでの間にバリア機能は成長します。しかし、完成するのは思春期のころです」。

やはり、2歳までは十分に気をつける必要があるようです。赤ちゃんを迎える前に、家の中をいつもよりもがんばって掃除をする、またハウスダストが発生しにくい環境づくりをすることを、出産準備のひとつとして実践してほしいと思います。


ハウスダストの正体は?ほこりのなかには何がある?

家のなかにあるほこりは、いったい何からできているのでしょうか。多くは綿、羊毛、紙の繊維や合成繊維、屋外のチリや花粉、昆虫の破片など。そして、私たちの皮膚のかけらも含まれています。
中身をのぞいてみると、ほこりは室内の布製品を動かしたり、私たちの体と摩擦したりすることで生まれているということがわかります。ソファやカーペット、ふとんなどがハウスダストのもとになっている、という今回の話も納得。

このほこりが、ダニの食べ物兼住まいになっています。室内のダニほとんどは、コナヒョウヒダニやヒョウヒダニというチリダニ類。体長は0.2〜0.3ミリメートルくらいで、カーペットなどに多く生息しています。
温度25〜30℃、湿度70パーセントで活動が活発になりますが、低温度にも抵抗力が強いので冬場でも多く見られます。喘息やアトピーなどのアレルギー発症の原因といわれているダニです。ほかにも、食品や畳のなか、カビがあるところに多く生息するコナダニ、これをエサとするツメダニ、ねずみに寄生するイエダニなども家の中でみられます。


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2.高いところから低いところへ。床は最後に!が掃除のコツ


3.床材の違いがダニ数の大きな違いに。最凶はカーペットや畳の“重ね使い”

column 「ほたる族では対策法にはならない!?アレルギー症状を悪化させるタバコの害」
 木俣 肇 先生(佐藤病院アレルギー科)




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