アリゾナのナバホ族の住む居留地。グランドキャニオンとはまた別の、キャニオンのある国立公園です。キャニオンというのは、山というより、断がい絶壁というような地形のこと。この地域で多くの人たちは、キャニオンの上に住んでいるのですが、その崖の下で昔ながらの生活をしている人たちもいます。
そこで生活している80才のおばあさんに会いました。彼女は昔ながらの木で組んだログハウスに住んでいます。そこは車も入れない、昔のままのサンキュチュアリのような場所。ログハウスは、電気も水道もガスもありません。まるでアメリカとは思えないような空間が、崖の下に広がっていました。
そこに昔ながらに住んでいる80才のおばあさんたちが、インディオの中で自宅で出産した最後の世代です。すでに60代〜70代の女性たちは、50年ほど前から病院で出産をしています。そのへんは、さすがアメリカというか、日本より早く、戦争中か戦前にはお産は病院へ移行していたようです。
自宅で出産した世代の多くは、すでに亡くなっているか、このおばあさんのようにほとんど英語の話せな人たちです。かつて、彼女たちは村の家の中で出産していました。少し時間のかかるお産のときにはメディスンマンがやってきて、まじないをとなえたと言います。
今では、居留地の女性たちは全員、町にひとつだけある近代的な病院の分娩室で出産しています。
2003年 記
■アメリカ ネイティブ・アメリカン アリゾナ
■チベット Part1「伝統的な助産婦がいない国」
■ミクロネシア Part1「神話のような島」
■ブラジル Part1「セクシーな人々にはセクシーなお産を」
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