マタニティのセルフケア

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マタニティのセルフケア-7 アロマでリラックス

おなかの赤ちゃんにもやさしい、自分でできるナチュラルケア法「マタニティのセルフケア」の7回目は「アロマ・テラピー」。

アロマの基礎知識

アロマ・テラピーとは何か、エッセンシャル・オイルの選び方や基本の使い方など、アロマ・テラピーをはじめる前に知っておきたいことをまとめました。

協力:志村季世恵 アロマ/粕谷恵(取材当時)癒しの森治療院・整体療術室



「アロマ」はフランス語で「芳香」という意味です。 「テラピー」は「療法」を意味します。 植物から抽出された100%天然のエッセンシャル・オイル(精油)を使った療法です。 エッセンシャル・オイルは、100%無農薬で有機栽培された植物からつくります。植物の葉、花、木の根、樹皮、果実など、いろいろなものからとれます。

エッセンシャル・オイルの蒸溜

植物を絞って、とり出すものもあれば、火にかけて水蒸気を上げ、それをまた冷却して、水分と分離してつくるものもあります。それぞれの植物の中に、ほんの少ししか含まれていない物質をていねいに抽出します。

オイルには、太陽の光や大地の栄養分をいっぱい吸収した植物の濃縮されたエッセンスがつまっているのです。
こうしてできたエッセンシャル・オイルは、たとえて言えば漢方の煎じエキスのようなものですから、薬と同じような効果があります。オイルはとても小さな分子から構成されていて、それが芳香浴では鼻から、あるいはマッサージなどでは皮膚を通して体内に入り、効果を生むのです。



有機栽培のエッセンシャル・オイルといっても「ほんとうに無農薬なの?」って、迷われる方も多いと思います。
製造にとても時間と手間がかかるので、安売り店で扱っている安価なものは、合成物質や安いオイルが混じっている可能性があり、すすめられません。エッセンシャル・オイルは、値段と品質は確実に比例していると思ったほうがいいでしょう。

慣れてくると、匂いをかげば不純物が混じっているのがわかるようになります。安価な製品は、ポプリなどのようなもので、匂いはあるけれど薬効はありません。

エッセンシャル・オイルの選び方の目安は、瓶に印されている学名や原産国。 学名は、植物図鑑に出ている世界共通の正式名称です。これが書いてあるオイルは、それがどの植物から抽出されたものかを正確に表わしているので、安心して使えます。どこでとれたものか、原産国が書いてあるものもあります。

メーカーによっては、いくつかのエッセンシャル・オイルをブレンドして製品にしているものもあります。こうしたものも、メーカーが学名を明らかにしているものであれば、安心して使っていただけます。ブレンド・オイルは、匂いをかいでみてお好みのものであれば、自分にあっていると思っていいでしょう。



まず、一番ポピュラーな使い方は、香りを楽しむ「芳香浴」。
アロマ・ポットに入れたりお風呂に入れたりします。足湯、手湯などの部分浴にも使います。 ほかにはマッサージをするときに、天然の植物オイルにほんの数滴まぜて使います。

エッセンシャル・オイルを入れたスプレー水をつくって部屋にまくと、部屋全体がリフレッシュした感じになります。
ティッシュに1滴オイルを落として、持ち歩く方法もあります。薬はもともと、石などを身につけて使うものだったと言われていますから、香りを楽しむだけでなく身につけることによる効果もあるのでしょう。





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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長


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