マタニティのセルフケア

マタニティのセルフケア

マタニティのセルフケア-1 つわりのケア

おなかの赤ちゃんにもやさしい、自分でできるナチュラルケア法「マタニティのセルフケア」の1回目は、つわりの対処法を紹介します。

協力:志村季世恵(取材当時)癒しの森治療院・整体療術室


つわり(悪阻)

妊娠がわかったころから、なんとなくムカムカする、だるい、眠いなど、つわりの症状が多かれ少なかれ出てきます。これは、受精した細胞をからだが受け入れて順応するまでに起こる変化によるものです。子どもができるということへの漠然とした不安や、心理的な緊張などもあるでしょう。
つわりの原因にはもうひとつ、整体では腰椎のズレからくるものもあると言われています。吐き気がひどく、食事を受けつけないようなひどいつわりの場合には、この腰椎のズレによることが多いようです。背骨の矯正は整体治療の専門家による治療が必要です。

気持ちが悪い、消化機能の低下、ムカムカするなどのつわりの不快な症状をとるには、足裏のツボへの刺激が効果的。2つのツボを覚えておきましょう。

足の裏のツボ

ムカムカ感をとる足裏の2つのツボ

1.裏内庭(ウチナイテイ)

足の裏の裏内庭というツボが、つわりのムカムカや吐き気などにきく消化器系へのポイントです。人さし指のすぐ下の、ふっくらと筋肉が盛り上がったところ。そこを手の親指で何回か、気持ちのいい程度に刺激します。

2.湧泉(ユウセン)

湧泉も、つわりに効果的なツボ。足の裏の中指からまっすぐ下に、手の指でたぐっていくと、ふっくら盛り上がった部分を越えたところにみぞおちのように、落ち込んだ谷になった部分があります。触ってみると、指がすっと入っていくような感じがします。そこが湧泉です。そこを、親指でゆっくり数回押しましょう。

足裏のマッサージは、パートナーにやってもらうこともできます。その場合には、妊婦さんは椅子に腰掛けたり、寝るなどリラックスした姿勢をとり、パートナーは足のほうに位置して、足をもう一方の手で支えながら、やさしくマッサージします。

マッサージの注意点
・リラックスできる雰囲気の中で、リラックスできる姿勢で行います。
・マッサージは指の先や指先の腹で、ツボをゆっくり押していきます。けして慌てず、ゆっくりと。
・パートナーが行う場合には、相手の呼吸に合わせて。相手が気持ちいいと感じる程度の強さで。
・ツボマッサージは、痛いから効くというものではありません。痛くない、気持ちいい強さでも効果はあります。むしろ、痛みをともなうとからだは逆に硬くなってしまいます。
・マッサージは、手が届く箇所であればお風呂の中でやることもできます。気持ちよさは倍増、からだも柔らかくなっているので効果的です。


からだ全体が緊張していることによっても、ムカムカが起こることがあります。また、つわりの時期にイライラや漠然とした不安を感じる人もいます。夜寝る前などに、全身をリラックスさせて、足湯をすると、あら不思議、1日の疲れがふんわりと消えていってくれます。

足湯

足湯の方法

1.大きめの洗面器か、あるいはお風呂の浴槽でもできます。44度のお湯をくるぶしが隠れるくらいの高さまで入れます。好みのアロマオイルがあれば、3〜4滴たらしてもいいでしょう。

2.そこに両足を、まず4分間つけます。途中でお湯がぬるくなってきたら、さし湯をしましょう。

3.4分たったら、両足を出してタオルで拭き、両足を見比べてみます。両足先がほんのり赤くなっていると思いますが、赤みの少ないほうの足だけを、46度のお湯にさらに2分間つけます。その後、足をよく拭いて、靴下をすぐはいて、暖かくしましょう。



マタニティ向けの精油(エッセンシャル・オイル)は、アロマの書籍などにいくつか紹介されていますが、匂いが敏感になっている妊娠中は、精油の香りが強過ぎるという方もいて、感じ方には個人差があります。
そんな中で、比較的マタニティの方に評判がいいものが、スィートオレンジの精油。スィートオレンジがきついような方は、自分の好きなアロマ*を試してみてください。

アロマの使い方

1.ティッシュやハンカチに、精油を1滴落とし、胸元やポケットに入れておきます。
2.足湯やお風呂に3〜4滴落として、リラックス効果を高めます。

*妊娠中に使ってはいけないエッセンシャル・オイルがあります。
詳しくは....マタニティのセルフケア7「アロマでリラックス」


ジンジャー・ティー
つわりの激しい時期におすすめなのが、ペパーミント・ティージンジャー・ティー
ムカムカを抑えてくれたり、気持ちのよくない口の中をさっぱりとさわやかな状態にしてくれます。好みではちみつや黒砂糖を加えてもよし。ハーブ・ティーは香りや味が独特なので、薄めの味から試してみてください。 口をすすいでみるだけでも、つわりの苦しさはだいぶ解消されるはずです。



妊娠・出産、母乳ワード101妊娠・出産・産後ワード101
安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説しました。
監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長


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