きほんのレシピ4
大人も楽しめるオレンジ色のご飯
ニンジンご飯
普通のご飯より少し軟らかめに炊いた炊き込みご飯は、野菜などの旨味成分とお米のデンプンの甘味が相まって、赤ちゃんはよく食べてくれます。
ご飯がサフランライスのようなオレンジ色になるため、大人も楽しめます。
中医薬膳でいうニンジンには補血作用があり、身体を潤します。また消化を助ける作用もあります。
▶ 材料
米:2合 ニンジン:50g(2分の1本) 水:2カップ
塩:小さじ2分の1
▶ 作り方
人間の主食は穀類ですが、その中でも日本人の主食は、弥生時代から2000年以上食べられている米です。米の主成分は糖質で、身体を動かすエネルギー源となるほか、身体の構成要素として利用され、余剰分はグリコーゲンや体脂肪として蓄えられます。エネルギー供給源である三大栄養素の中で最もスムーズにエネルギーとして使われます。脳にとっては唯一のエネルギーでもあります。糖質は人間の身体の中では最も消化されやすく、消化能力の未熟な赤ちゃんには重要な栄養素です。
また、米の旨味成分は主にグルタミン酸とアスパラギン酸、アラニンで、糠層と中心の胚乳部の間にあります。ご飯を炊くとこの旨味成分が炊飯した湯に溶けて、飯粒の周りにくっつき、おいしさを閉じ込めます。炊き込みご飯では、ニンジンなど一緒に炊く具の旨味成分も閉じ込めて、旨味を増強させます。
[参考文献]
・奥村彪生.おくむらあやおのごはん道楽!:古今東西おいしい米料理.東京.農山漁村文化協会.2006.185p
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