味覚の一歩を育てる離乳食レシピ

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味覚の一歩を育てる離乳食

きほんのレシピ帳

離乳食づくりは、あまり難しく考えないで。
赤ちゃんがよろこんで食べてくれる
カンタンで栄養満点のレシピを紹介します。

レシピ/小野田レイ 栄養学監修/久保田洋子(NPO法人みんなの食育)


離乳食9白身魚の野菜スープ煮

きほんのレシピ
舌触りが良く食べやすい
白身魚の野菜スープ煮

お子さんがだいぶ離乳食に慣れ、離乳食開始から3か月程度が過ぎたら、白身魚料理を食べさせてみましょう。 この料理は舌触りが良く食べやすいです。

材料(4人分)
白身魚(スズキ、タラ、ぶりなど):4切れ
塩:適量 オリーブ油:大さじ1 白ワイン:大さじ1
鶏がらスープ:1.5カップ  塩:小さじ1/2
玉ねぎ:1/2個  トマト:1個  山芋:5cm
(あれば)パセリのみじん切り:大さじ1


作り方

1. 魚を切る
白身魚(写真はぶり)に塩をふって10分置き、お湯で流して魚の臭みを取る(霜降りという技法です)

魚を切る

2. 野菜を切る
パセリはみじん切りにしてふきんに包み、流水でよく洗って青臭みを取る。玉ねぎはみじん切り、長芋は皮を剥いて薄切り、トマトは大きめの角切りにする。
野菜を切る

3. 魚を焼き、野菜を入れて煮る
熱したフライパンにオリーブ油を入れ、1の白身魚を並べ蓋をし、皮目だけ中火で1分焼く。魚を裏返す。鶏がらスープと白ワイン(煮ているうちにアルコールは飛ぶ)、2の野菜を入れ、野菜が柔らかくなるまで弱火で煮る。

煮る

4. 味を調え、盛り付ける
最後に塩とパセリで味を調える。 白身魚を深皿に盛り、スープと野菜を上からかける。。

味を調え、盛り付ける



離乳食栄養コラム
栄養コラム
白身魚は消化の良いタンパク源
久保田洋子(NPO法人みんなの食育 管理栄養士)

すすぎ洗いしたような綺麗な身という意味で名づけられたというすずきは、軽やかな甘みと風味が胃腸の調子を整え、食欲不振を解消してくれます。目が澄んでエラが張り、尾が反っている物が新鮮です。栄養成分としてはビタミンAと鉄を多く含んでいます。ビタミンAは目の疲れを取り、風邪予防に効果的な栄養素です。一方、鉄は吸収率の良いヘム鉄というかたちで含まれていますが、すずきにはその吸収を助けるビタミンCがないため、今回のレシピのように、ビタミンCが豊富な野菜やレモンとともに食べるとよいでしょう。すずきなどの白身魚は脂肪が少なく、身体を作るタンパク質が豊富なので、消化の良いタンパク源として赤ちゃんにはぴったりの食材です。
トマトは、その酸味が胃液の分泌を促し、消化を助けます。また、魚料理では魚の臭みを消して、身を引き締める作用もあります。タンパク質は人間の身体では消化しにくいため、必ず野菜を添えましょう。消化を助けてくれます。

[参考文献]
・石原結實 “Part4 食べ物健康事典 魚介類・卵・肉” 石原結實の食べ物健康事典 日本文芸社 2005 P137
・石原結實 “Part2 食べ物健康事典 野菜・きのこ・ナッツ” 石原結實の食べ物健康事典 日本文芸社 2005 P64




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