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風邪をひいたときは何を食べさせる?【2】

風邪予防には毎日の養生が大切ですが、ひいてしまったら症状別のアプローチを。薬膳のエッセンスを離乳食づくりに取り入れてみませんか。

風邪のタイプを見きわめよう
風燥(ふうそう)タイプの風邪には

風寒(ふうかん)タイプの風邪には

風熱(ふうねつ)タイプの風邪には


(文:小野田レイ・掲載2014年10月)

●●● 風寒(ふうかん)タイプの風邪には

 秋が深まり寒くなってくると、寒邪が身体に侵入すると考えられています。

●症状
 薄く白い痰が多く出る。水のような鼻水あるいは鼻づまり、重い咳、寒気が顕著、頭痛、発熱、無汗などの症状が出ます。

●アプローチ
 中医学では寒邪は肌表(肌や粘膜、口や鼻)を侵し、身体の中に入り、肺の機能を低下させ、咳嗽になると考えられています。肌表全体を守っているのは肺の気でバリヤの役目をしています。「辛味」は肺に作用し、気血の巡りを良くしてバリヤを強化します。

 風寒タイプは「辛温解表(しんおんげひょう)」の物を食べます。「辛」とは辛味のことで、唐辛子のような辛味ではなく、葱や大根のような辛味を指します。「温」は身体を温めることです。「解表」とは辛味で発汗を促し、肌表を侵している邪気を追い出すことです。

 「辛温解表」の食品は、シソ、生姜、長葱、うど、香菜、みょうが、三つ葉、シナモン(妊婦の多量摂取は禁忌)などです。生姜と三つ葉は咳を止め、ミカンの皮(陳皮)は気の巡りをよくして、痰を取る作用があります(切迫流産傾向の妊婦は禁忌)。

 寒気が強い場合は身体を温めるニラ、ピーマン、よもぎ、黒砂糖、フェンネル(小茴香)の種、金木犀、あじ、鮭、ますなども食べましょう。

陳皮茶
陳皮茶
陳皮を20分水に浸け、ひと煮立ちさせます。お茶だけでなく皮もいただくとよいでしょう。

離乳食アイコン-babycomPoint レッスン9のポイント

1.赤ちゃんが風邪をひいたら、先ずは症状をよく観察しましょう。
2.風邪のタイプを見きわめ、症状に合わせた物を食べさせましょう。
3.食事療法だけではなく、処方された薬はきちんと飲みましょう。
4.普段から五味と栄養バランスを考えた食生活を心がけましょう。

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