わが子のペースで考える離乳食レッスン

離乳食レッスン
赤ちゃんには、お粥よりご飯が適している

「離乳食はお粥から」はホント?【2】

お粥を食べない赤ちゃんが意外に多いのはなぜ?

お粥ではなく、軟らかく炊いたご飯をあげよう

赤ちゃんに合う炊き込みご飯は?


(文:小野田レイ・掲載:2014年5月)

●●● お粥ではなく、軟らかく炊いたご飯をあげよう


第2子・第3子を持つお母さんが、「お粥は面倒くさいので、最初から軟らか目のご飯をあげています」と話をしているのを、よく耳にします。私もそのほうがよいと思います。

生後6か月にもなると、舌と上顎で押しつぶすようにして食べるようになります。大人が親指と人差し指で軽くつぶせるくらいの軟らかさの物なら、赤ちゃんも喉につかえさせることなく上手に食べてくれますし、胃に負担を掛けることもありません。
日本母乳の会でも、離乳食はお母さんの乳首の硬さのものから始めてよいと勧めています。

初めて離乳食を食べる赤ちゃんにお粥をあげないで、いきなり軟らかめのご飯から始めることには、少し抵抗があると思いますが、実際そのようなご飯を与えると、今までお粥を食べなかった赤ちゃんが驚くほどよく食べます。
初めて手づかみで食べる

初めて手づかみで食べる子
(生後6か月)

一般的に「離乳食はお粥から」といわれているように、一度根付いた食文化はなかなか拭えないのですが、勇気を持って最初から軟らかめのご飯を食べさせてみてください。

ニンジンご飯一口大

軟らかめに炊いた白米や炊き込みご飯を一口大にして赤ちゃんに

赤ちゃん用のお皿に一口大にしたご飯を置いてあげると、赤ちゃんは自分の手で取って食べ出します。お粥は手づかみ食べできませんが、軟らかめのご飯は自分で食べることができるので、ますます食べることが好きになります。
指でつぶせるくらいの軟らかい食べ物であれば、仮に喉に詰まってもほとんどの場合は自力で吐き出すことができますが、万が一の時のために、食事中は赤ちゃんを一人きりにせず、お母さんや大人がついているようにします。またスープなど汁物や水は、毎食必ず用意してください。


炊き込みご飯を用意してみよう

赤ちゃんがよく食べるご飯としてお勧めなのが、炊き込みご飯です。赤ちゃんはまだ、ご飯とおかずとを交互に食べることはできませんので、食事の入門編として、まずは炊き込みご飯のように、おかずを混ぜた状態の物を手づかみで食べをさせてみましょう。野菜などの旨味成分とお米のデンプンの甘味とが相まって、とてもおいしく感じるはずです。

離乳食アイコン-babycomPoint レッスン4のポイント

1.離乳食にお粥は不要です。軟らかめの炊き込みご飯から始めましょう。
2.赤ちゃんが自分で食べられるように、お皿に1口大にしたご飯を置きましょう。
3.まずは1食当たり大さじ1くらいの量をあげましょう。

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2スタートでつまずかないために
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3赤ちゃんの自分で食べる意欲を育てる
「手づかみ食べ」のススメ

4赤ちゃんには、お粥よりご飯が適している
「離乳食はお粥から」はホント?

5赤ちゃんもママも無理をしないために
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