わが子のペースで考える離乳食レッスン

離乳食レッスン
赤ちゃんには、お粥よりご飯が適している

「離乳食はお粥から」はホント?【3】

お粥を食べない赤ちゃんが意外に多いのはなぜ?

お粥ではなく、軟らかく炊いたご飯をあげよう

赤ちゃんに合う炊き込みご飯は?


(文:小野田レイ・掲載:2014年5月)

●●● 赤ちゃんに合う炊き込みご飯は?


炊き込みご飯は、五目飯に代表されるように、きのこや大根、菜もの野菜、鶏肉、ホタテなど季節感を楽しめるご飯です。

中医薬膳学の見地からお話しすると、うるち米は胃にやさしく、胃の働きを健やかにします。また「気」を補い、身体にエネルギーを与えます。餅米も同じですがうるち米より身体を温める作用があり体力回復によいです。ただし、止瀉作用があるため、汗を止めたり、母乳の出を悪くすることがあります。

赤ちゃんに合う炊き込みご飯は、今回ご紹介するレシピのように、すりおろしたニンジンを入れたり、千切りにした大根、短く切ったもずくやひじき、薄切りにした里芋やレンコン(レンコンは煮ると案外、軟らかくなります)などを入れた物です。また、えのき茸を細かく切って入れても、よく食べてくれます。

塩少々と通常より2〜3割多めの水を入れて炊き、軟らか目の炊き込みご飯を作ります。炊き込みご飯に慣れてきたら、お醤油を少し足して炊くとよいでしょう。お醤油のグルタミン酸やアスパラギン酸、コハク酸などのアミノ酸が旨味をより引き出します。ただし、お醤油は大豆が原料ですので、食物アレルギーに注意しながら食べさせてください。


まずは大さじ1くらいの量から始めよう

お米でもアレルギーを起こす赤ちゃんがいるので、生まれて初めて食べる食品はすへて、まずは1食当たり大さじ1くらいの量を食べさせて、様子を見てください。目の周りにクマができたり、口の周りがただれたり、関節の裏をかゆがったり、食べてから急に顔や身体が真っ赤になったり、咳き込んだりといったアレルギー症状が出たら、その食品は与えないようにします。症状があまりひどい場合は、早めの受診を勧めます。

1口食べても身体に変化がなく大丈夫なようでしたら、次の食事の時は大さじ2くらいの量を食べさせます。こうして毎回1口ずつ量を増やしていきます。最初からたくさん食べさせる必要はありません。なぜなら授乳で十分な栄養を取っているからです。

生後6か月過ぎて赤ちゃんが「ちょうだい」と手を出したら、その手にくし切りにして軟らかく煮た根菜を渡して食べさせます。それに慣れてきたら、軟らかめに炊いた炊き込みご飯をあげてみましょう。炊き込みご飯に慣れ、だんだんおかずも食べられるようになったら、白いご飯に移行します。

離乳食アイコン-babycomPoint レッスン4のポイント

1.離乳食にお粥は不要です。軟らかめの炊き込みご飯から始めましょう。
2.赤ちゃんが自分で食べられるように、お皿に1口大にしたご飯を置きましょう。
3.まずは1食当たり大さじ1くらいの量をあげましょう。

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