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遺伝子組換え食品について


ちかごろ、遺伝子組換え食品に関するニュースが頻繁に聞かれます。
この遺伝子組換えにより得られた農産物に由来する食品の安全性確認が甚だ不完全で、検証のない技術らしいのですが、私は、身体生長の最も著しい乳幼児期に、これら組換え遺伝しをもとに受容植物がつくったタンパク質を摂取させたくないと思っています。
しかし、現状では、使用表示義務の法的根拠が整備される可能性は極めて少なく、日常の食生活を商品に依存している私たちは、遺伝子組換え農産物あるいはその派生食品を摂取するか否かの選択権が執行できない状況です。
そもそも、遺伝子組換えとは、ある生物の遺伝子に別の生物の遺伝子を物理的手法で組みこみ、組みこまれた生物が、いままでつくり出したことのないタンパク質を作るよう処理をしたもので、この遺伝子素因は継代されます。
現在、日本での輸入、利用が承認されているのは、トウモロコシ、ダイズ、ナタネ、ジャガイモの7品種についてです。この中の1つ、日本モンサント社の申請したトウモロコシでは、トウモロコシの遺伝子の中に、バチルス・チューリングンシス菌からの害虫(アワノメイガ等)に致死性のあるタンパク質をつくり出す遺伝子を、天然ではおこりえない力学的手法で組みこみ、トウモロコシ自体が、害虫致死性タンパク質を生産するよう細工をしたものです。つまり、一部の種類のトウモロコシ害虫が食べると死んでしまう成分をトウモロコシ自体に作らせてしまったという代物で、これを食卓にわからないように乗せて誰にでも食べさせてしまおうというのが現在の動きです。ちなみにこの殺虫成分または類似の成分、菌を今までは農薬として散布することもおこなわれていました(いわゆる生物農薬として)。
今や、農薬を体中に作るトウモロコシガ食品またはその原料として堂々と使われるに至ったのです。しかも、その安全性の確認たるや、食品添加物の審査よりはるかにゆるく、根拠データも、商業的受益者である申請者の揃えたもので公的な追試・検証もおこなわれていない有様です。
そもそも、遺伝子組換えの細工は、死者を出した昭電トリプトファン事件をみても未だ完成された技術といえるものでしょうか?
今や、私たちは実験動物ならぬ実験人間と化しています。問題は幸い起きないかもしれません。でも、もし起こってしまったら、とりかえしがつきません。商業法人は潰れればなくなります。しかし、被害者の不都合はたまた生命の危険は長く残ります。殊に、幼児の場合、人類史上初めて食物摂取するタンパク質をそのまま体の形成に資することとなり、影響は成人よりはるかに大きいと考えられます。
杞憂であればどれほどよいでしょうか。しかし事態はさし迫っています。私は対策を考えてゆきたいと思っています。皆さんはいかがでしょうか。

◯遺伝子組換え農産物の危惧点
ア、作物の姿は変らないが、別種の生物の遺伝子に由来するタンパク質を含んでいる。
イ、そのタンパク質の毒性評価の出所が一方的であり、信頼しにくい。
ウ、遺伝子組換えの力学的所作により、本来植物のもっていても休眠している遺伝子がアクティブになり、作物馴化以前の不利益は形質が発現している虞れがある。
エ、環境への影響が未知であるにも拘わらず、一旦放出されてしまった場合、制御ができない。
 (遺伝素因の他種への拡散、代謝成分の他生物への影響等検証不完全)
オ、特定の企業の営利のために、農業ひいては生物環境が支配される虞れがある。

◯対処は?
a、気にせず摂食する(現状法的に問題なし)
b、任意表示であっても不使用表示のものを選択し、表示のないものを製造者に確認する。
c、極力自分で栽培、収穫したものを加工する。
d、原料の明らかのものを使っている業者を捜し、得心して購入する。
e、表示をもとめる運動に、積極的に参加し情報収集、生活に資する。

啓蒙と表示運動推進団体、活動

日本消費者連盟
『遺伝子組換え食品いらない!キャンペーン』
〒152 東京都目黒区目黒本町1-10-16(日本消費者連盟内)
TEL.03-3711-7766
FAX.03-3715-9378

生活者を中心に生産者、生活協同組合等が数多くキャンペーンに参加。
表示を求める署名活動等を実施。先日4月23日には、日比谷公会堂で『4.23遺伝子組換え食品いらない!世界行動中』集会も主催。雨天に拘わらずの盛会。

ご意見、ご感想は白井清太まで
E-Mailアドレス:syoyaku@blue.ocn.ne.jp


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